日別アーカイブ: 2016年10月5日

熊本ヴォルターズ、戦いの始まり

9月24日(土) バスケットボールのBリーグ2部=「B2」が開幕しました。

B2西地区に所属する熊本ヴォルターズは、
昨シーズンまでbjリーグの香川ファイブアローズをホームに迎えての開幕戦でした。

会場の県立総合体育館は、4255人の観客で埋め尽くされ、赤く染まりました。
熊本地震の発生から5か月と10日。
一時は存続も危ぶまれた熊本のプロバスケットボールチームの試合を見られる喜びと、
大きな期待の表れだと思いました。

この日、キャプテン小林慎太郎選手の車に同乗させていただきました。
会場へと向かう道すがら、「開幕戦の最初のシュートを打ちたい」と明かしてくれました。

スタメン出場を果たした小林主将。
試合開始から25秒、宣言どおりに得意の3ポイントシュートを決めます。
試合後、「あのシュートはみんなの思い」だと語りました。

小林主将の気持ちに引っ張られるように、
副キャプテンの中西良太選手など、チームは躍動しました。

第3クォーター以降、一時は香川に流れが傾きかけた時間帯もありましたが、
それも、小林主将の3ポイントシュートで断ち切ります。

12人の選手全員がコートに立ったヴォルターズ。
87対70で香川に勝ち、チーム史上、初めてシーズンの開幕戦を白星で飾りました。

試合後、保田尭之ヘッドコーチは、全員が出場できたことを「素晴しい」と賞賛しました。
One Soul for Kumamoto
熊本のために、全員が心を一つにして戦うと決めた熊本ヴォルターズ。
試合に出場することが全てというわけではありませんが、
その決意を、開幕戦で、最も分かりやすい形で示せたことは本当に素晴しいことだと思います。

 
翌日、9月25日(日)。
香川との2戦目は、小林主将をはじめ得点源の選手が徹底的にマークされ、
前半は苦戦を強いられますが、後半に盛り返し、73対69で接戦をものにします。
保田ヘッドコーチは「2試合目にしてこれだけタフなゲームを経験できたのは大きい」と総括しました。

 
連勝スタートのあと、9月30日(金)・10月1日(土)の第2節はアウェイ。
NBLの頃から凌ぎを削る広島ドラゴンフライズと対戦でした。
1日目は、54対49で勝利。チーム史上初の3連勝です。
しかし、2日目は66対59で敗れ、連勝は「3」で止まりました。
それでも、B1昇格争いのライバルチームのひとつ、広島を相手に、
アウェイで1勝1敗という結果は、前向きに捉えていいものだと思います。

 
第3節は、今度の土曜日と日曜日。
8日(土)は午後5時、9日(日)は午後2時ティップオフで、
県立総合体育館に、昨シーズンまでbjリーグの島根スサノオマジックを迎えます。

現在、ヴォルターズは、3勝1敗で西地区3位。島根は、4戦全勝で西地区1位。
広島と同じく、ライバルと目されるチームのひとつです。
負けられません!!

シーズン序盤からタフな試合が続きます。
熊本のため、心をひとつに。Let’s Go VOLTERS!!