激走!熊本城マラソン

早いもので、あの興奮からもう一週間が経とうとしています。

今月17日(日)に開催された第8回熊本城マラソン。
過去最大のおよそ1万4000人が熊本を駆け抜けました。

私は、今年も移動放送車に乗り、
伝統の熊日30キロロードレースの模様をお伝えしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解説は、今年も、青山学院大学陸上競技部監督の原晋さんでした。

 

 

 

 

 

 

今年は、2013年の王者で最強市民ランナーの
川内優輝選手が、6年ぶりに出場。
箱根駅伝入賞校の大学生たちとの勝負が注目されました。

好記録の目安となる、1㎞3分のペースでレースが進んでいくなか、
「スピードが課題」と話していた川内選手が、
13㎞を過ぎて先頭集団についていけなくなります。

その後、一人、二人と集団から遅れはじめ、
コース最大の難所=22㎞付近の熊本西大橋をクリアしたあとに、
レースが大きく動きました。

青山学院大学2年の吉田圭太選手が「自分の体の動きが良くなったと思った」と、
ペースアップして集団の前に出ます。
そして、それに駒澤大学のエースで4年の片西 景選手が反応してついていきました。

そこからの残り7㎞はこの2人の一騎打ちとなります。

最長でも箱根駅伝の23.1㎞の経験しかない大学生が、
未知の領域で、見応え十分の見事なデッドヒートを繰り広げました。

そして、残り2㎞・・・
駒澤大の4年生の片西選手が、青学大2年生の吉田選手に揺さぶりをかけ始め、
残り1.5㎞で完全にスパート!
「相手の表情を見ながら“ここで仕掛ければ離せる”
“ここで決めよう”と思った」という片西選手。

レースの組み立て、戦況の分析など、
大学駅伝「平成の常勝軍団」のエースの名にふさわしい快走で、
1時間29分34秒(学生歴代2位)の好記録での優勝を飾りました。

優勝を争った青学大の吉田選手は、1時間29分47秒で2位。
これは、去年のレースを制した林奎介選手(当時、青学大3年)と
同じタイムでした。

さらに、3位は、箱根駅伝総合優勝の東海大学で
キャプテンを務めた湊屋春紀選手。
2年連続での出場だった湊屋選手は、
去年の自身の記録を2分以上縮め、1時間30分00秒でした。

史上初めて、1位から3位までを大学生が占め、
平成最後の熊日30キロは、
文字通り、記憶にも記録にも残る大会となりました。

“最強市民ランナー”川内優輝選手は、1時間32分50秒で10位でした。

熱きレースの一方で、私にとって嬉しい知らせが舞い込んできました。
それは、歴史めぐりフルマラソンの女子のレースで、
元実業団ランナーで、現在は八代市体育協会の岩村聖華さんが優勝したのです。

 

 

 

 

 

 

 

(写真は岩村さん提供)

私は、岩村さんと同い年で、肥後銀行女子駅伝部に所属していた時には
取材もさせてもらいました。

実業団をやめて、いわゆる市民ランナーとなってからも、
トレイルランや郡市対抗女子駅伝で活躍する姿に刺激を受けていましたが、
今回のフルマラソンでの優勝は、さらに大きな刺激とエネルギーをもらいました。

私も、負けじと、さまざまな場面で“走り”続けたいと思います。