終幕

2019女子ハンドボール世界選手権は、昨日オランダの初優勝で幕を閉じました。

準決勝で大方の予想を裏切り、ロシアとノルウェーが敗退し、

決勝はオランダとスペインというどちらが勝っても初優勝という組み合わせとなりました。

しかし、実は私が注目していたのはこの2人。

ロシアのビャヒレワとノルウェーのオフテダルです。

ビャヒレワ(青13番)は、ロシアをリオオリンピック優勝に導いた最優秀選手。

今大会でも、相手ディフェンスをするりと抜ける切れ味鋭いカットインと

味方のゴールを演出するアシストの多さで次元の違いを見せ付けました。

一方のオフテダル(白10番)は2017年大会のMVPで、司令塔としてノルウェーの攻撃を牽引する

スーパースターです。

しかもこの2人、ともに身長が168㎝と日本人と変わりありません。

しかし、残念ながらこの2人の対決は準決勝という舞台となりました。

結果はロシアの圧勝に終わりましたが、できることなら決勝での2人のプレーを見たかった、

というのが私の本音です。

そのあと行われた決勝は、9600人の大観衆が見つめる中、息詰まる接戦の末に

オランダがサヨナラ7メートルスローを決め、初優勝を飾りました。

2週間にわたってお送りした「世界ハンド日記」もこれでお別れです。

来年の東京オリンピックでおりひめジャパンが代々木競技場でメダルを首にかける日を夢見て、

筆を置きます。ご笑覧ありがとうございました。