カテゴリー別アーカイブ: 吉田明央

夏の思い出~こども天気予報~

各所で2学期が始まっていますが、
学校に通っている皆さんは、もう新学期に慣れましたか?

一方で・・・子育て中の皆さま、
“真夏の闘い2023”、本当にお疲れ様でございました(笑)

夏休みのRKKラジオといえば「こども天気予報」
小学生たちが『ラジてん』の中で天気予報を届けてくれました。

今年は、坂本くるみアナウンサーと一緒に
“先生役”を務めました。

7月31日(月)、今年の第一回の日。
この日に担当してくれた2人は双子のきょうだいで、
テレビやラジオが大好き。
それぞれ、学校の放送委員として校内放送をしていたり、
演劇で人前で話す機会があったりと、
日頃から「話すこと」「伝えること」に強い関心があるそうです。

本番では緊張した様子を見せることはまったく無く、
バッチリ、天気予報を伝えてくれました。

後日、親御さんからだけでなく、
本人たちからもお礼のメッセージをもらいました。

私は数年ぶりに「こども天気予報」に携わり、新鮮な気持ちになりましたし、
子ども達の夏休みの1ページに関わることができた事を、とても嬉しく思います。

走る赤馬 第2クールは上々のスタート

4月9日(日)、えがお健康スタジアムで行われた
2023明治安田生命J2リーグ第8節
ロアッソ熊本 vs ツエーゲン金沢

ロアッソは、この試合に3対1で勝利し、
4試合ぶりに勝点3を手にしました。

先制点の18番FW石川大地選手も、
勝ち越しゴールの24番DF江﨑巧朗選手も、
“ホーム初ゴール”でした。

今季新加入の石川選手は、
インタビュー時の“カモンロッソ”の呼びかけや、
歌い始めの音頭を取ることに少し戸惑いを見せていましたが、
ここからゴールを量産して、すぐに慣れてくれると信じています。

熊本市出身でプロ2年目の江﨑選手は、待望の“えがおスタ”での初ゴール。
ただ、まず、DFとして金沢に同点ゴールを許したことに
責任を感じていたことに言及した上で、自身のゴールで
「気持ちを持ち直すことができた」と語りました。
それでも、「熊本で、ホームで決めるゴールは最高です」と
最後は、少しはにかんだ様な“江﨑スマイル”を見せてくれました。

この日の解説はロアッソ熊本などでプレーした松岡康暢さん、
リポーターは森田みきさんでした。

そして、この試合から中2日という過密日程で迎えた
4月12日(水)の第9節、ファジアーノ岡山とのアウェイゲーム。
ロアッソは、前節からスターティングメンバーを入れ替えることなく
キックオフの笛を迎えました。

結果は0対0のスコアレスドローで勝点1。

確かに勝つことはできませんでした。
しかし、前節と同じスタメンがパスを繋ぎ、プレスをかけ、
誰一人として足がつることなく走り続けて相手ゴールに迫る。
大木武監督が「良いのに替える必要はない」と話したように、
ロアッソは、後半38分、トータル83分まで
スタメンの11人がプレーしました。

アディショナルタイムについても、前半はなし。
後半も選手交代分ほどの追加。
これは、試合が無駄に止まることなく
プレーが続いていたことを物語っています。

繰り返します。確かに勝つことはできなかった。
でも、選手たちの姿は、見ている私たちの心を奮わせ、
この先の飛躍を予感させるサッカーだったと感じています。

リーグ戦42試合を6分割し「7試合で勝点13」という目標を
掲げている今シーズンのロアッソ熊本。
はじめの7試合=第1クールでは勝点8に止まりましたが、
第2クールに入り、ホームとアウェイで1試合ずつを戦って勝点4。
巻き返しへ、上々の再スタートではないでしょうか。

中3日で迎える次の試合に向けて、チームは遠征先で調整を続けています。
ジュビロ磐田とのアウェイゲームは、
熊本地震の2回目の大きな揺れ「本震」から7年となる、4月16日(日)です。

目標達成へ、始まりの季節に“再スタート”を

熊本市内の桜はそろそろ見納めとなりそうですが、
花びらがハラハラと舞う様子や、
地面に積もって絨毯のようになった様子も、
それはそれで美しいものです。

4月になって最初の試合。今月2日に行われた
2023明治安田生命J2第7節 ロアッソ熊本 vs 徳島ヴォルティス。

ロアッソは、第5節は長崎に、第6節は東京Ⅴに敗れ2連敗。
長崎戦は前半18分、東京Ⅴ戦は前半16分と、早い時間帯に失点してしまったこと、
2試合続けてシュートが5本に止まってしまったことなどの課題を修正し、
連敗を止めるべく臨んだ試合でした。

試合序盤からまずペースを握ったのは徳島でした。
サイドから崩し、幾度となくゴールに襲い掛かります。
ただ、チーム一丸でその時間帯を凌ぎ切ると、
少しずつロアッソが押し込み始めます。

前半を両チーム無得点のまま折り返すと、
迎えた後半9分、キャプテンの平川怜選手の強烈ミドルでロアッソが先制に成功。
ドリブルしながらシザーズ(またぎフェイント)で相手をズラして左足を一閃!
ゴール左隅に突き刺す、目の覚めるような見事なミドルシュートでした。
この時、相手GKは跳ぶことができていないのですが、
平川選手は「あのタイミングであのシュートを打てたのが良かった」と分析。
利き足ではない左でのキックでしたが「左足にも自信を持っている」し、
「ミートする意識」で放ったシュートだったことを教えてくれました。

ところが、この2分後に、徳島に同点ゴールを許して1対1の引き分け。
ロアッソは、連敗こそ止めたものの、3試合ぶりの勝利とはなりませんでした。

しかし、中継の解説だった片山奨典さんが「おもしろかったです」と語ったように、
両チームがセカンドボールに素早く反応し、球際でせめぎ合い、
攻守が目まぐるしく入れ替わる中で幾度となくチャンスが訪れたサッカーを
体現できたことは、前進であると捉えることができるのではないでしょうか。

劇的ゴールの平川選手は、キャプテンとして
「自分たちがやらなければいけないサッカーを表現できたというか
これをベースに戦っていければというものは見せられたんじゃないか。
多くのチャンスを作れたのはプラスだと思うが、相性など関係なく
どの相手にもチャンスを作っていかないといけない」と、収穫と課題を語りました。

今季のロアッソは、リーグ戦42試合を6分割し、
「7試合で勝点13」という目標を選手自らが設定して戦っています。
第7節までを終えて、2勝2分3敗の勝点8で
第1クール(はじめの7試合)は目標に届きませんでした。

それでも、平川選手が語るように、
今節で表現できたサッカーをベースにどんな相手にも躍動し続ければ、
次のクールで勝点を目標以上に積むことだってできるだろうし、
そうやって跳ね回る赤馬の姿を見たいと願っています。

サッカーの魅力をもっと伝えられるように、私自身も備えたいと思います。

今年の桜は

このところ、歩いて通勤しています。

通勤経路にあるソメイヨシノも、
あれよあれよという間に花開きました。

思い返せば3年前、2020年の今頃は
コロナ禍で花見での宴会自粛が呼びかけられたり、
そもそも外出そのものの自粛が呼びかけられたりと、
初めて経験する“異様な春”に、
何とも言い難い心境になったことを覚えています。

それから3度目の春。
マスク着用は、原則、個人の判断に。

時の流れを感じます。

2023年の春が、良い春でありますよう。

 

 

熱を帯びるスタジアム 今季初九州ダービー

2023年3月19日(日)

明治安田J2第5節
ロアッソ熊本 vs V・ファーレン長崎

今季初の九州ダービー

えがお健康スタジアムに駆け付けた
今季最多7,874人の両チームサポーターの皆さんが作り上げた
最高の空気感の中でのゲームでした。

結果は2対0、ロアッソは敗れました。

ロアッソは、2試合連続3得点と良い流れで
ダービーマッチを迎えましたが3連勝はならず。
悔しい結果でした。

「長崎は、ボールがあるところに寄せるだけではなく、
“ボールを取り切りに”来ていたので、一層、圧力を感じたのではないか」と
解説の巻誠一郎さん。

その点について、平川怜主将は、
「全員がもっといいポジションや(パスを)もらえる距離感を
取り続けないといけないと思うし、きょうは孤立する場面が多かったと思う。
少し窮屈になってしまった場面もあった。サポートも少なかったし、
繋がりも少なかった」と振り返りました。
さらに、後半にはロアッソが押し込んだ時間帯もあったものの無得点だったことに、
「もう相手が(プレスに)来られない状況の中、点が取れなかったことが一番の課題。
もっと崩していけるよう質を高めないといけない」と、改善点を語りました。

一方、長崎は、開幕から4試合勝てていなかった中で今季の初勝利。
2ゴールを挙げた宮城選手が試合後のインタビューで
「人生の中でも大きな勝利」と語ったことからも、
この1試合がいかに重要なものだったかを感じ取れました。

両チームの意地がぶつかった、まさに“ダービー”。

勝ったら嬉しい、負けたら悔しい。
そこにJリーグがある。
今節も、サッカーを、選手たちの躍動を、
スタジアムの興奮を届ける役割の一端を担わせてもらったことに感謝です。

あ~、、、、悔しいっ!!!!!!

〈追伸〉
長くなったアディショナルタイムと、それに伴うトータルタイムの表示に、

きゅぅうふぅん?(9分)
ひゃぁあっぷぅん?(100分)

と思った瞬間もありました(笑)

ホームに響いたセレブレーション 進化は続く

2023明治安田生命J2リーグ 第3節
ロアッソ熊本vs大宮アルディージャ
3月5日(日)、熊本市のえがお健康スタジアムで行われました。

中継の解説は、RKKラジオ『とんでるワイド』では
“ハッスル”の愛称で親しまれた片山奨典さんでした。

ロアッソは、1分1敗とまだ勝利がない中で、
連勝がかかる大宮を相手に、3対0で勝利。

先制点の⑲島村拓弥選手は、移籍後初ゴール、J2初ゴール、
さらに、試合翌日の3月6日が自身24歳の誕生日という
‟記念”が重なるゴールとなりました。

追加点を挙げたのは⑰平川怜主将。
今シーズン、‟2桁得点”を個人の目標に掲げます。
その中で、第3節でゴールが生まれたということに
「自分にとっては大きな1点。いいタイミングだと思うし、継続的に取れるように」と
先を見据えました。

後半途中出場で、ダメ押しとなる3点目を決めた㉘土信田悠生選手は、
得点シーンよりも前に訪れた決定機に触れ、
「その1本を決められるかどうかは大きいので、その1本を仕留められるFWになりたい」と
さらなる成長への決意を語りました。

守っては、
②黒木晃平選手(大津町出身)、㉔江﨑拓朗選手(熊本市出身)、㉒相澤佑哉(八代市出身)の
“熊本育ちの最終ライン”を中心に、タレント揃いの大宮の攻撃を封じて今季初の無失点。

そして、この試合のボランチには、
⑧上村周平選手(益城町出身)が今季初スタメンで起用されました。
(上村選手は、体を絞った上で、日々の練習に臨む準備を見直すなど、
工夫を重ねているそうですが、これについてはまた後日に記します)

なお、⑭竹本雄飛選手(1点目と2点目)と⑪粟飯原尚平選手(3点目)が、
アシストを記録し、今シーズンのアシスト数を、それぞれ「2」としました。

選手たちの躍動で今季初勝利を飾ったの後、
スタジアムに響いた勝利のセブレーション“カモンロッソ”
アカデミー出身の大卒ルーキー㉒相澤選手をはじめとする新加入選手や
2年目で主力の座を掴み取った㉔江﨑選手たちにとっては、
初めてホームで経験する“カモンロッソ”でした。
相澤選手や江﨑選手は「憧れ」や「念願」だと話していましたので、
どんな表情で飛び跳ねていたのか。
ゴール裏のサポーターの皆さんから、よく見えていたことと思います。

「後半、押し込まれてしまう時間帯が多くて我慢が続いたのがチームとしての課題」と平川主将。
しかし、それを“伸びしろ”として、進化を続けていくチームだと信じています。

結びに。
RKKラジオのリスナーの皆さま、あの伝説の“マッスル・ハッスル コンビ”に再会しました。

Jリーグがある日常

2023年2月26日(日)
えがお健康スタジアムで行われた
明治安田生命J2第2節 ロアッソ熊本vsブラウブリッツ秋田

ロアッソにとってはホーム開幕戦。
アウェイ、栃木でのリーグ開幕戦を1対1で引き分けて迎えただけに、
勝利への期待が高まっていました。

結果は、後半8分に秋田に左サイドを崩され、
クロスからヘディングシュートを浴びて1対0で敗れました。

結果を見れば悔しさが募ります。
しかし、「悔しい」と感じる、そうやって‟心が動く日々”が
また今年も戻ってきたという意味では、それは喜びでもあります。

熊本の大木武監督が語った「ワクワク、ドキドキ」という心境。
秋田の吉田謙監督の「日常こそ奇跡」という言葉。
勝敗がついて回るスポーツの世界ですが、
勝敗を超えたところにスポーツの魅力や真価があると思います。

ロアッソ熊本のウォーミングアップの前にスタジアムに響いた“HIKARI”
マスク着用ではあるものの、全席で声出し応援ができるようになって最初の“HIKARI”
ロアッソの応援文化を象徴するシーンの一つに、心が震えました。
次は“カモンロッソ”も響き渡ることを強く願っています。

今シーズンから、Jリーグ公式映像の実況担当の一人として再び放送席に座ることになりました。
多くの方々との関わりの中でこの日を迎えられた事に感謝の念が尽きません。

 


そして、あす、3月4日(土)午後3時半からは、
応援特別番組『2023ロアッソ熊本発進~挑め!高みへ』を放送します。
平川選手、黒木選手、三島選手(左から)には、
開幕前の貴重なお時間をいただき、たっぷりとお話を伺っています。
ぜひ、ご覧ください。

3年ぶりの号砲 ~お久しぶりです~

2023年2月19日(日)
熊本城マラソンが、3年ぶりに開催されました。

当日、午前8時からの生中継をご覧いただいた皆さま、
本当にありがとうございました。

私は、移動放送車から、
金栗記念第65回熊日30キロロードレースの模様をお伝えしました。

優勝は、SGホールディングスの佐藤悠基選手(36)。
25km過ぎ、チームメートの川端千都選手(27)に「行くぞ」と
手招きするように右手で合図しながらのスパートは、とても格好良かったです。
駅伝やロードレースでそうしたシーンが大きな話題となることがありますが、
いざ、自分が目の当たりにしてみると、感動するとともに痺れました。
あ、いや…ええかっこせずにもっと素直に表現すると、“キュン”でした(笑)

36歳での優勝は、2010年の第54回大会を制した
藤田敦史さん(富士通、現 駒澤大学ヘッドコーチ→新監督)の
33歳3か月を更新し、大会史上最年長。まさに、“鉄人”であり“レジェンド”です。

また、県関係選手のトップは、準優勝した美里町出身の右田綺羅選手(24)。
砥用中学・熊本工業高校出身で、創価大学からトヨタ自動車九州に入社した2年目の選手で、
2位集団の中での熾烈な競り合いを粘り強く制しました。
2回目の熊本西大橋の頂点付近で集団から離れた際にも
「下りで追いつける」などと、終始、冷静さを失っていませんでした。

砥用中学時代の恩師・一ノ口史規先生は
「当時、身長150㎝・体重23㎏ぐらいで細かったが、持久力で押し切れる選手だった。
将来はマラソンを走れるんじゃないかと直感的に感じていた」と回想します。
右田選手自身は「佐藤悠基さんのスパートについていけず悔しかった」一方で、
「地元のレースでしっかりエネルギーをもらった」といいます。
着実に力をつけている24歳は、来年度のマラソン挑戦を見据えています。

ちなみに、解説の原晋監督(青山学院大学)と一緒に乗り込んだ
TBSの移動放送車は今回が“ラストラン”でした。

フロントガラスのところに「吉田号」というポップが置いてあったのが
気になっていた方も多いかもしれませんが、
あれば私のことではなく、ドライバーさんのお名前でした。

大会当日はもちろんのこと、取材など、
事前の段階から多くの方にお世話になりました。
この場を借りて御礼申し上げます。

3月1日(水)午後8時からは
『あの感動をもう一度!熊本城マラソン2023総集編』を放送します。
こちらも、ぜひご覧ください。