カテゴリー別アーカイブ: 山﨑雄樹

2016年。

1年ぶりの更新になってしまい、申し訳ありません。

熊本地震、大雨、猛暑、阿蘇中岳第1火口の爆発的噴火、

そして、きのうからきょうにかけて明らかになった高病原性鳥インフルエンザ。

ここまで熊本が痛めつけられた年はないかもしれません。

しかし、その度に、支えあう人たちの健気で美しい姿、立ち上がろうとする人たちの力強い姿に触れました。

一方で、自分の無力さ、弱さを痛いほど感じた1年でもありました。

http://footballweekly.jp/archives/2113768.html

いろんな縁が重なり、

こちらのインターネットメディア「Football Weekly」で「VIVA!ROASSO 熊本地震からの歩み」と題して

ロアッソ熊本のこと、熊本のこと、そして、自分たちのことを綴っています。

御覧いただければ幸いです。

 

 

 

熱い涙。

28番MF清武功暉選手が試合後、涙を流していました。

明治安田生命J2リーグ第40節、

ロアッソ熊本は、11月8日(日)、ホーム・うまかな・よかなスタジアムで

水戸ホーリーホックと対戦。1対1で引き分けました。

勝てば、

J1昇格プレーオフ進出圏内6位千葉との勝点差が3まで縮まる大事な試合でした。

後半14分に、清武選手のロングスローを4番DF園田拓也選手がPA内で競り、

そのこぼれ球を39番MF嶋田慎太郎選手が利き足ではない右足を振り抜き、先制。

しかし、その4分後の後半18分、水戸に同点ゴールを許し、1対1。

前節のセレッソ大阪戦に続いて、追いつかれての引き分けで、

順位はひとつ下がって12位、6位との勝点差は5。

残り2試合、極めて厳しい数字になりました。

「きょうは絶対に勝たないといけない試合だったし、

僕自身チャンスもあったので悔しかった。

このチームに来て、僕が結果を残さなければいけなかったので悔しい。」

と涙の訳を語りました。

そして、

「僕が来たとき、ロアッソは低迷していて

ダン(41番GKシュミットダニエル選手)や僕が結果を残して、

このチームをプレーオフまで上げるという強い思いがあった」

と胸のうちを明かしてくれました。

清武選手は今年7月1日にJ1サガン鳥栖から期限付き移籍でロアッソに加入、

当時、ロアッソの順位は20位でした。

今シーズン、ここまで(第41節終了時)18試合に出場し、

4試合連続を含む7ゴールの活躍を見せました。

また、シュミットダニエル選手がJ1仙台から期限付き移籍で加入した6月1日、

ロアッソの順位は21位でした。

シュミットダニエル選手は、25試合に出場し、19失点、

それまでの16試合での失点数は25、大幅に失点を減らしました。

「清武選手にとっては、J1昇格は夢物語ではなく、

本気で上がりたいって思ってたんでしょうね…」

この日のテレビ中継の解説、松岡康暢さんがつぶやきました。

自身の体験と重ね合わせるかのように。

チーム発足2年目の2006年、J2参入の条件となる「原則2位以内」をめざして

JFL・日本フットボールリーグを戦っていた当時のロッソ。

シーズン終盤の10月、J1ガンバ大阪から期限付き移籍で加入した松岡さん。

12月3日、佐川急便大阪との最終戦、1対0で敗れ、結果は5位、

J2参入の夢が散った大阪・鶴見緑地球技場のピッチにも立っていました。

「戦力外ではないけれど、

所属チームからは『今は必要ない』と思われて、レンタルに出されて…」

松岡さんが、今、振り返る、そのときの本音でしょう。

自身の誇りをかけて戦い、

人目をはばからず、赤のユニホームを熱い涙で濡らした清武選手。

心から、「ありがとう」と言いたいと思います。

激動の2015シーズンも、あすが最終戦です。

戦いは続く。

3連勝でプレーオフ進出圏内6位との勝点差は4、

大事な一戦に、ファンやサポーターおよそ200人が、バスで会場入りする選手たちを大声援で迎えました。

4番MFキャプテンの園田拓也選手は

「スタジアムに入った瞬間に真っ赤なサポーターに迎えられて、

より一層、気持ちも入ったし、絶対に負けられないという気持ちで入った」、

3番DF鈴木翔登選手は

「スタジアムに入るときに嬉しかったし、絶対に勝ってやろうという気持ちをさらに鼓舞してくれた。

ものすごいモチベーションで臨むことができた」、

それぞれ気持ちの高まりを振り返りました。

2015明治安田生命J2リーグ第38節、ロアッソ熊本は、

10月25日(日)、ホーム・うまかな・よかなスタジアムでジュビロ磐田と対戦、2対0で敗れました。

前半5分、磐田のスローイン、

左サイドからのクロスに、J2得点ランキングトップ、元イングランド代表のジェイ選手に

ヘディングシュートを決められ、先制を許しました。

鈴木選手がきっちりマークについていましたが、体ごとなぎ倒されるような強烈な一発でした。

鈴木選手は

「開始早々に失点してしまったことが、チームにとって痛手で、自分の甘さが象徴的に出たシーンだと思う」

と悔やみ、

園田選手は

「簡単にクロスを上げさせてしまったことがよくなかった。中は1対1の状況で簡単に合わせられた。

前半の入りだったので、強く行くべきだった」

と反省の弁。

確かに出ばなを挫かれる痛い失点でしたが、その後、流れを引き寄せたロアッソ。

前半33分、10番DF養父雄仁選手の右サイドからのクロスに、走りこむ園田選手、

園田選手には合いませんでしたが、攻撃を組み立て直し

11番平繁龍一選手が相手DFをかわしてシュート、惜しく右のポストを叩きます。

一連の攻撃は続き、

38番MF上村周平選手のシュート、養父雄仁選手の連続シュートと

波状攻撃に発展します。

ゴールこそなりませんでしたが、

今シーズン3番目に多い1万2000人を超える観客が沸きに沸きました。

この場面の影の立役者は

逆サイドに流れていった最初の養父選手のクロスを、懸命に追いかけ、追いついた

2番DF黒木晃平選手、

そして、ポストを叩いた平繁選手のシュートのこぼれ球を、

相手と競り合いながら体を張り、ものにした養父雄仁選手です。

後半26分に2点目を奪われ、2対0で敗れたことは残念ですが、

粘り強く戦う諦めない姿勢には心打たれるものです。

「サポーターの気持ちを汲むことができなかったこと、

声援を感動で返せなかったことが心残り。

次のゲームで結果としてサポーターの方々に感謝の気持ちを返したい」

と鈴木選手。

まだ残り4試合、戦いは続きます。

駅伝シーズン開幕!

駅伝シーズンの幕が開けました。

10月12日(月)の出雲全日本大学選抜駅伝では、青山学院大学が3年ぶり2回目の優勝に輝きました。

九州学院高校出身の4年生、

久保田和真選手が3区で区間賞、山村隼選手が5区で区間2位(区間賞とはわずか2秒差)と

優勝に貢献しました。

携帯電話から久保田選手に祝福のメッセージを送ると、

「3冠めざして頑張ります!」と威勢の良い言葉が返ってきました。

10月25日(日)には福岡県の宗像市と福津市で

「プリンセス駅伝in宗像・福津」

全日本実業団対抗女子駅伝予選会が行われます。

去年まで東日本、中日本、西日本と3つの地区で行われていた予選が一本化されました。

去年の全日本上位8チームはシードとなり、予選なしで本大会に出場することができますが、

それ以外の24チームが、上位14チームに与えられる本大会出場権をめざします。

2009年から去年まで行われた実業団女子駅伝西日本大会、

その前は、九州地区の予選として九州実業団女子駅伝が行われていました。

舞台は熊本県菊池郡大津町でした。

私も、何度か第2放送車や中継所の実況で、中継に参加しました。

当時、熊本からは大手スーパーマーケット寿屋が運営するラララ陸上部が出場していました。

そのラララ陸上部も2002年度いっぱいで廃部となり、

その後、多くの選手やスタッフが宮崎の旭化成に移籍していきました。

エースは秋田県本荘高校出身の藤川亜希選手でした。

ラララから旭化成、資生堂など活躍の舞台を移しながら、何度もフルマラソンを走りました。

現役引退後は陸上競技から離れていたのですが、

2014年4月、ルートインホテルズ女子陸上部の監督に就任しました。

2013年4月の発足から2年目を迎えた若いチームです。

そのルートインホテルズも全日本実業団女子駅伝初出場をめざして、今回の予選会に出場します。

今年2月、激励を兼ねて、藤川監督率いるルートインホテルズ女子陸上部を訪ねました。

ルートインホテルズ女子陸上部の皆さん

 

 

 

 

 

 

練習拠点は、東京都江東区、

この日の練習会場はお隣の江戸川区陸上競技場でした。

おこがましくも、少し練習に参加させていただきました…

ルートインホテルズ女子陸上部の皆さんと①

 

 

 

 

 

 

(上段左から2番目が藤川監督、左端が私)

藤川監督は

「強い選手はいないけれど、皆、一生懸命頑張る選手たちばかり。私が、ラララにいたときのよう」

と、目を輝かせます。

会ってお話をするのは、およそ10年ぶりでした。

選手時代は、どちらかと言えば控え目で、

時折、笑顔を見せる、柔らかな雰囲気を持った女性だった記憶がありますが、

監督としての彼女は、驚くほど、力強く、情熱にあふれていました。

会社への提案、選手への働きかけなど、

これまで取り組んできたこと、今、取り組んでいること、これから取り組もうとしていることを、

立て板に水のように話してくれました。

「また、陸上競技に関わることができて、ものすごく感謝している」

と、藤川監督は語ります。

廃部や移籍を経験、

所属実業団なしで2014年名古屋国際女子マラソンを走り、3位に入ったこともありました。

さまざまな経験を経て、たくましくなった藤川監督は

「選手達、まだまだ弱さもありますががんばっています」

「頑張りが伝わるよう精一杯走らせますね!」(原文ママ)

と、私の激励に返事をくれました。

そして、もちろん、

熊本からは肥後銀行女子駅伝部が3年連続の全日本出場をめざして、予選会に臨みます。

肥後銀行飛瀬監督と

 

 

 

 

 

 

 

(肥後銀行女子駅伝部飛瀬貴子監督と)

両チームの快走を心から願います。

さあ、差し脚に注目。

首位を相手に3対0で快勝。ゴールシーンを何度観ても、気持ちがいい。

大きな声では言えませんが、

ロアッソの2点目の実況では、両拳を握り締め、ガッツポーズを作ってしまいました。

こんなことは、2012年シーズン、7月1日の第22節以来、3シーズンぶりです。

振り返ると、

それまで一度も勝てなかったジェフユナイテッド千葉を相手に、

後半40分、トップに入った3番DF高橋祐太郎選手(現在V・ファーレン長崎)が

前線から激しいディフェンスでボールを奪い、

パスを受けた14番FW武富孝介選手(現在柏レイソル)が流し込んで、先制。

大雨のなかの決勝ゴールは、心を打つものでした。

明治安田生命J2リーグ第36節が10月10日(土)に行われ、

ロアッソ熊本は

ホーム・熊本市水前寺競技場で首位の大宮アルディージャと対戦、3対0で勝ちました。

指揮官を中心にチーム全体で描いた狙いを、愚直に選手達が遂行し、完勝。

「選手1人1人が狙いをよく考えたなかで、自分の良さを出してくれたし、

チームのためにハードワークしてくれた」

と、小野監督は語りました。

試合前に、小野監督が話した「攻撃と守備は別々のものではない」という言葉。

攻撃と守備、守備と攻撃は表裏一体。

圧倒的な攻撃力でリーグトップの得点数を誇る大宮に、

タックル数リーグトップ、タックル成功率リーグ3位のロアッソが

激しい守備でボールを奪い、速い守備から攻撃への切り替えで、ゴールをめざすという狙いでした。

前半22分、中盤右サイドのルーズボールをマイボールにすると、

10番DF養父雄仁選手が素早く前線へ、

飛び出した17番FW齊藤和樹選手のクロスから28番MF清武功暉選手がシュート。

パスを受け、反転してのシュートがゴール右隅に決まり、先制します。

養父選手は

「しっかり高い位置で(ボールを)奪って、決めるところを決める。やりたいことをうまくやれた」、

清武選手は

「前半からアグレッシブに守備に行けた。

中盤でボールをカットする回数も多くて、そこからいい攻撃につなげることができた」、

と、振り返りました。

さらに、後半2分、

相手ボールのスローインから、38番MF上村周平選手が

大宮5番MFカルリーニョス選手から必死のディフェンスでボールを奪うと、

齊藤選手、27番MF中山雄登選手、齊藤選手、上村選手とパスをつなぎ、

右サイドで起点を作ると、オーバーラップし、攻撃参加した養父選手へ。

養父選手のパスを受けた中山選手のクロスに、再び、清武選手。

相手DFを背負いながら、またしても反転してのシュートが決まり、2対0。

自身初の1試合2得点、そして、3試合連続ゴールです。

清武選手は

「チームが頑張ってハードワークして、つないでくれて、

最後、僕のところにボールが来て、それをうまく決めたというだけ。

僕の3試合(連続ゴール)というよりも、本当にチームとしての勝利が嬉しい。

僕の得点もチームが最後までつないでくれたおかげ」

と、チーム全体のゴールであることを強調しました。

これで、J1昇格プレーオフ進出圏内6位の長崎との勝点の差は6。

後半17分、CKからダメ押しとなる3点目を決めた養父選手は

「追いかける方は勝つしかない。

(上位チームに)プレッシャーを与えられるよう勝ち続けたい」、

清武選手は

「落とすことのできない試合が続く。チーム全体で勝ち続けていきたい」

と、締めました。

さあ、残り6試合、赤の跳ね馬の差し脚に注目です。

清武兄弟。

今シーズン初の逆転勝利。その決勝点は、美しく鮮やかなものでした。

明治安田生命J2リーグ第35節が10月4日(日)に行われ、

ロアッソ熊本はアウェイ・長崎県立総合運動公園陸上競技場で6位のV・ファーレン長崎と対戦、

2対1で勝ちました。

後半38分、

10番MF養父雄仁選手のスローインから、

14番MF岡本賢明選手、33番MF上原拓郎選手、4番DF園田拓也選手、

17番FW齊藤和樹選手とつなぎ、右サイドで起点を作ると、

岡本選手が36番FW巻誠一郎選手とのワンツーから中央に切れ込み、

相手選手を引きつけたところで、

左サイドをフリーで駆け上がってきた2番DF黒木晃平選手へ。

その黒木選手がダイレクトで折り返すと、

ゴール前に走り込んできた28番MF清武功暉選手がシュート。

2対1と逆転。

実に8本のパスがつながり、

シュートを含め4つのワンタッチプレーが得点シーンを彩りました。

清武選手は、

「僕のゴールと言うより、すごく良い崩しだったので、僕は触るだけだった。

晃平君(黒木選手)がフリーになったところで、僕は中しか狙っていなかった。

クロスもすごくいいクロスだったし、僕は本当に触るだけだった」

と謙遜しましたが、

前節、アウェイでのツエーゲン金沢戦の後半アディショルタイム、

直接FKでの同点ゴールに続き、大殊勲の2試合連続ゴールです。

清武選手の兄は

ドイツ・ブンデスリーガのハノーファーでプレーする日本代表・弘嗣選手。

清武選手が、J2で2試合連続ゴールと気を吐けば、

同じ時期に、兄・弘嗣選手は、ブンデスリーガで

アシスト、ゴール、アシストと3試合連続で得点を演出する背番号「10」にふさわしい活躍。

 

弟・清武選手のロアッソでの背番号は「28」、「2+8」は「10」ですね。

 

「親は喜んでいると思う」

と、はにかむ清武選手。

兄がゴールを挙げた試合は、生放送で観たと言い、

この日の長崎との試合後、

すぐに携帯電話に兄から「よかったな」というメッセージが届いたと教えてくれました。

昨夜(10月7日(木))のワールドカップアジア2次予選、

3対0でシリアに勝った日本代表。

兄・弘嗣選手は、日本の3点目の起点となるスルーパスで実力を発揮しました。

次節、圧倒的な誇る首位・大宮アルディージャをホーム・熊本市水前寺競技場に迎えるロアッソ。

清武選手は、

「強い相手だけど、僕らも6位以内(プレーオフ進出圏内)に行くために覚悟を持って戦いたい」

と、力強く語りました。

日進月歩より一日一歩。

月が美しい季節を迎えました。

京都で過ごした学生時代、

夜空を見上げながら、エレファントカシマシの「今宵の月のように」を口ずさんだものです。

あれから18年、自分は輝けているのでしょうか。

さて、日進月歩とはいかないロアッソ。

第30節コンサドーレ札幌戦の後に、

7月、8月の好成績(3連勝を含む5勝3引き分け2敗)から

このブログで「天高く馬肥ゆる、実りの秋」と勇ましく記したものの、

なかなか一筋縄ではいかないようです。

明治安田生命J2リーグ第33節が9月23日(水・祝)に行われ

ロアッソ熊本はホーム・うまかな・よかなスタジアムでアビスパ福岡と対戦、

1対0で敗れました。

第31節大分トリニータ戦、

後半アディショナルタイム、

決勝点となる19番FW田中達也選手のJリーグ初ゴールが生まれ、劇的な勝利。

勢いを得て、前節、今節とホーム2連戦に臨みましたが、

後半38分、PKによる失点で1対0、

福岡との「バトルオブ九州」はなんとも負けた気がしないような敗戦です。

昇格するチームには、劇的な勝利や奇跡と言われるような勝ち方や勝負強さがあるものです。

かつて、ロアッソ(当時はロッソ)が

九州リーグからJFL・日本フットボールリーグに昇格、JFLからJ2に参入を遂げたときもそうでした。

福岡は、前節、札幌とのゲーム、

PK失敗の後、先制を許し、なおもゴールの取り消しまであったなか、

後半のアディショナルタイムに逆転ゴールを叩き込むという

離れ業をやってのけ、アウェイ熊本に乗り込んできました。

ロアッソがシュート数やボール保持率では上回り、主導権も握りましたが、

その勢いに屈する形になりました。

主導権を握るなかで光ったのは、38番MF上村周平選手でした。

前節、32番DFクォンハンジン選手の出場停止に伴い

11試合ぶりにスタメン出場、中盤の底で献身的に動き回り、奮闘しました。

しかし、試合後は浮かぬ表情で

「サイドにボールはさばけたが、背後のパスや縦につけるボールを出せなかった」

と反省の弁。

ロアッソ熊本ユース出身、Jリーガーになって2年目の19歳。

クォンハンジン選手が出場停止から復帰しても、2試合連続で起用されました。

前半34分には、力強いミドルシュートを放ち、ゴールに迫るなど、攻撃的なプレーも見せました。

シーズン序盤には

「ピッチ外でのサッカーの意識が変わった。

準備やケアなど、サッカーのことを一番に考えるようになった」、

今は、

「一番最初にグラウンドに出て、一番最後までグラウンドにいようと思っている」

と話します。

池田誠剛コンディショニングアドバイザーの指導のもと

肩甲骨と股関節を連動させた動き作りにこつこつ取り組んでいます。

やはり日進月歩ではなく、

水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」、

「一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩さがる」ですね。

日本代表。

明治安田生命J2リーグは第32節が、9月20日(日)に行われ

ロアッソ熊本はホーム・うまかな・よかなスタジアムで

京都サンガF.C.と対戦、0対0で引き分けました。

先日行われたブラインドサッカーアジア選手権で、

日本代表のエースストライカーとして活躍した熊本出身の黒田智成選手が

うまかな・よかなスタジアムに応援に訪れました。

9月20日黒田選手御夫婦と

(中央左が黒田智成選手、右が妻・有貴さん、一番左はリポーターの風戸直子さん)

黒田選手は

「熊本というつながりが同じサッカーで持てる。ロアッソが活躍すると、自分も頑張ろうと思える」

とエールを送りました。

キックオフ前には、

9月17日に亡くなった「日本サッカーの父」と呼ばれたデットマール・クラマーさんに黙祷が捧げられました。

クラマーさんは、

1964年の東京オリンピックにむけ日本代表を指導し、ベスト8に導き、

1968年のメキシコオリンピックで日本代表は銅メダルを獲得しました。

その紳士ぶりや足跡の大きさは、

上司が懇意にしていた、当時の日本代表で元サガン鳥栖監督の松本育夫さんの著書を読んだり、

直接、お話をきいたりすることで、知り、感じることができていました。

また、この試合のスカパー!Jリーグ中継の解説は元日本代表MFの池ノ上俊一さんでした。

大阪商業大学時代、

「現状維持は衰退のはじまり」という言葉を

クラマーさんから若い日本代表選手たちに授けられたとききました。

試合は、

41番GKシュミットダニエル選手のファインセーブなどで、スコアレスドローに持ち込みました。

「落ち着いてゲームに入ることが、ようやくできている。

変な余裕にならないように、自分で気を引き締めて、

練習中にできるだけいいパフォーマンスを出して、

いい感覚で試合に臨めるようなサイクルを作っていきたい」

とここ最近の活躍を振り返ります。

中央大学を卒業後、J1ベガルタ仙台に加入、

昨シーズンに続き、2回目の期限付き移籍でロアッソにやってきました。

降格圏で不調にあえぐロアッソを救った救世主は、23歳。

目標は「26歳までに日本代表に選ばれること」です。

得点の力。

「得点の力ってすごいなと感じた」。

後半45分+1分、アディショナルタイムに劇的な決勝ゴールを挙げた

19番FW田中達也選手は語りました。

明治安田生命J2リーグ第31節が9月12日(土)13日(日)に行われ、

ロアッソ熊本は13日(日)、アウェイ・大分銀行ドームで大分トリニータと対戦、

1対0で勝ちました。

最下位脱出へ必死な大分の猛攻を受けながらも

「ベストパフォーマンスが出せた」と振り返る41番GKシュミットダニエル選手のファインセーブで

ピンチを切り抜け、無失点。

しかし、前半のシュートは36番FW巻誠一郎選手の1本だけ、

後半もシュートを打てないロアッソは、

25分に、巻選手から28番MF清武功暉選手、27番MF中山雄登選手から田中選手と

交代で2人を同時に投入します。

すると、37分、17番FW齊藤和樹選手からのパスを清武選手がキープし、田中選手がシュート。

そして、アディショナルタイムに39番MF嶋田慎太郎選手のクロスから

清武選手には合いませんが、田中選手のシュート。

Jリーグ初ゴールがチームのあまりにも劇的な勝利につながりました。

クロスを上げた嶋田選手は小野剛監督と抱き合い、

田中選手のゴールに人一倍喜んだ北嶋秀朗コーチ。

「サポーターの方と約束していたので」

と田中選手はゴール裏のファンやサポーターに右腕を高く掲げてガッツポーズ、

ベンチに向かうと、まさにもみくちゃにされました。

「大学時代の監督やチームメイト、中学時代の同級生まで喜んでくれた。

スーパーゴールでなくても、こんなにも取材してもらえる」

と笑顔を見せました。

田中選手は、「以前と考え方が180度変わった」と言います。

「これまでは(得意とする)ドリブルでかわしたり、スルーパスに抜け出したりして、

自分の形で点を取りたいと思っていた」、

さらに

「自分の形でなければ点を取っても嬉しくなかったし、シュートを外しても

『今の自分の形じゃなかった』と悔しくなかった。

でも、今はどんな形でも外せば悔しいし、決めれば嬉しい。

もっともっと貪欲に、毎試合毎試合、どんな形でもと思っている」

と、その胸のうちを明かしてくれました。

俊足を生かして、シーズン前半は中盤のSH(サイドハーフ)や最終ラインのSB(サイドバック)も

経験した田中選手ですが、

リーグ戦では、8月1日の第27節からFWを中心に攻撃的なポジションで5試合連続途中出場。

「ベンチに入れてもらい、チャンスをもらい、FWでの出番が増えて、

得点に対する気持ちが高くなった」

と話します。

北嶋コーチからは

「『やったな』」と言ってもらえた。そして、『習慣づけていきたいね』と言われた」

と語る田中選手。

得点を取り続けることは簡単なことではありませんが、

大事なシーズン終盤、スピードスターが躍動すれば、チームの好調もさらに加速するはずです。

トップからアカデミーまで。

17歳の若者はきらきらした目と屈託のない笑顔を見せてくれました。

天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦、

ロアッソ熊本とガイナーレ鳥取の試合が

9月9日(水)にうまかな・よかなスタジアムで行われ、

ロアッソが1対0で勝ち、3回戦進出を決めました。

福岡大学との1回戦に続き、J3と言えどもプロの鳥取が相手の2回戦でも

スタメンで起用された22番MF米原秀亮選手。

ロアッソユース所属で東海大学付属熊本星翔高校に通う2年生です。

「大学生と違って(相手は)うまいし、難しかったが、

何回かサイドにはたくことができてよかった」

と振り返りました。

中盤の底に位置する守備的MFでボランチで安定感のあるプレーを見せました。

小野剛監督は

「ディフェンス面でも勇気を持ってボールを奪いに行く、

(オフェンス面でも)ボールをシンプルに動かし、いいボールを出してくれていた」

と高く評価しました。

夏休み中は、トップチームの練習だけに参加していた米原選手。

大変な日々だったことが想像に難くありません。

小野監督は

「当たり前のことだが、不安定さも、プロの当たりに耐えられない部分も当初、あった。

夏、トップと一緒にトレーニングをして、かなり力強さも出て、堂々とプレーすることができてきた」

と話し、

米原選手も

「プレッシャーも速いし、プレーの判断が試されるので、人より成長できたと思う」

と充実ぶりを語りました。

後半2分には、積極的にミドルシュート放ち、ゴールを狙う姿勢を見せた米原選手。

「サポーターから愛される選手」になることを夢見ています。

試合は、後半43分、ユース出身の先輩、19歳の39番MF嶋田慎太郎選手がゴールを挙げ、

1対0で勝利。

育成部門の長、アカデミー部長の松山周平さんによると

「小野監督は『ハードワークできる天才』を求めている」とのこと。

トップからアカデミーまで一体となった選手育成、これからのチーム作りが本当に楽しみです。