12/1(土)放送:第11回 くまもと復興応援ナースについて

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第11回 くまもと復興応援ナースについて」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です! 今回は、阿蘇立野病院の「くまもと復興応援ナース」についてご紹介します。

くまもと復興応援ナースとは、熊本地震の影響で今も人手不足が続く阿蘇地域の看護職員確保のため、熊本県と熊本県看護協会が行っている取り組みです。
これは、看護師・准看護師等が、1ヵ月から1年程度の短期間、被災地などの医療機関に勤務するものです。阿蘇立野病院では昨年8月から、復興応援ナースの支援を受けています。

〜中田 麻里さんの場合(北海道・小樽市から)〜

Q
「くまもと復興応援ナース」に応募された理由は?

A
以前3回ほど九州を旅したことがあり、熊本もとても大好きな場所でした。地震が起こってからずっと熊本が気になっていたんですが、このたび機会がありまして、応募させていただきました。

〜倉本 直子さんの場合(山口・下関市から)〜

Q
「くまもと復興応援ナース」のやりがいは?

A
じっくり患者さんと関わることができるので、小さな変化に気づくことができたり、訴えを聞くことができたりすることです。患者さんやご家族の希望を聞きながら、介護、リハビリなど色んな職種と連携し、チームで医療をしていることを実感できます。

Q
これから来られる「くまもと復興応援ナース」の皆さんに望むことはありますか?

A
着任直後は環境を変えることに戸惑いがありましたが、スタッフの方も温かく受け入れてくださっているので、とても感謝しています。好奇心旺盛な方はぜひ、チャレンジしていただきたいです!

長船なお美さん:野田局長、「くまもと復興応援ナース」の支援制度について、どのように感じていらっしゃいますか?

野田看護局長:はい。この支援制度は、依然医療スタッフの人材不足から続く阿蘇地域の病院において、とても良い取り組みであると感じています。

長船なお美さん:実際に受け入れてみていかがでしょうか?

野田看護局長:応募いただいた方は即戦力の方ばかりで、人手が足りないなかとても助けていただいています。ただ、当院では現在も看護師不足が続いている現状です。

長船なお美さん:最後に、今後の展望についてお聞かせください。

野田看護局長:当院は寮などの受け入れも整っており、働きやすい環境だと思います。手に職をもつ看護師は、どこででも働ける魅力ある仕事です。今後も全国から「復興応援ナース」の受け入れを続けたいと思っています。

INFORMATION
ただ今、阿蘇立野病院ではスタッフを募集しています。

【募集職種】
●あそ統合医療研究所 専任スタッフ(看護師など)
●看護師
●准看護師
●介護士・看護補助
●作業療法士
●理学療法師
お問い合わせ/0967-68-0111(阿蘇立野病院)


リポーターの長船なお美さんと野田輝美看護局長


「復興応援ナース」は、看護師・准看護師等が、
1ヵ月から1年程度の短期間、被災地などの医療機関に勤務する


くまもと復興応援ナース・中田麻里さん(北海道・小樽市から)


もともと九州が好きで、「熊本の役にたちたい」と
今回の募集に応募した中田さん


阿蘇立野病院では、昨年8月から「くまもと復興応援ナース」を受け入れている


くまもと復興応援ナース・倉本直子さん(山口・下関市から)


チーム医療をとおして、患者さんとじっくり向き合えているそう


「好奇心旺盛な方はぜひチャレンジしていただきたいです!」