6/1(土)放送:第3回 通所リハビリテーションセンターについて

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第3回 通所リハビリテーションセンターについて」

樫山結さん(リポーター):こんにちは、樫山結です!
今日は、阿蘇立野病院の「通所リハビリテーションセンター」についてご紹介します。

「通所リハビリテーションセンター すがる」郷良民(ごうよしたみ)副主任にお話を伺いました。

郷さん、「通所リハビリテーションセンター」とは、どのようなものでしょうか?

郷副主任:はい。当院では現在、南阿蘇村方面で訪問看護をご利用いただいています。看護師が患者さんのご自宅を訪問し、薬の管理や健康状態の観察、清潔の援助、在宅生活の相談とアドバイス、終末期のケアなどを主治医のもと行っています。
あくまでもご本人やご家族の意思を尊重し、住み慣れたご自宅などで療養できるようお手伝いしています。

樫山結さん:阿蘇立野病院はなぜ、「訪問看護」に取り組んでいらっしゃるんでしょうか?

郷副主任:はい。利用者の方が日常生活を営むうえで必要なリハビリテーションを行い、心身の健康の維持・回復をはかり、介護状態の軽減、要介護状態の予防を目的としています。当院の「すがる」では、現在南阿蘇村を中心に、近隣地域にお住まいの約70人の方にご利用いただいています。
「通所リハビリテーションセンター すがる」では、アットホームな雰囲気のなかで、日常生活訓練や機能訓練のほか、趣味を見つけて楽しむことも含め、さまざまな「生活を支える訓練」を行っています。

樫山結さん(リポーター):なるほど! こちらではどんな訓練が受けられますか?

郷副主任:たとえば、理学療法士と行う個別の機能訓練や、“レッドコード”を使った柔軟性の向上・筋力増強を図る訓練のほか、“脳トレ”やレクリエーションを行います。

樫山結さん(リポーター):お花見や運動会、院内保育園の子どもたちを招いた夏祭りなど、利用者の方に楽しんでもらえるようなイベントも毎月開催されているんですよね!

〜利用者の方にお話を伺いました〜

樫山結さん(リポーター):利用されて、いかがですか?

ご利用者さま(A):楽しいですよ。みんなの顔が見られるし。

ご利用者さま(B):楽しいですね。みんなとワーワー言って。

ご利用者さま(C):おしゃべりが楽しみです♫

樫山結さん(リポーター):「通所リハビリテーションセンター すがる」は、ご利用者の皆さんのコミュニケーションの場にもなっているようですね!

郷副主任:はい、そうなんです! 私たちは地域の皆さんの健康維持だけでなく、リハビリをとおして地域を元気にしたいと考えています。家のなかで過ごすよりも、外に出てリハビリに行くと、みんなに会えるから楽しいと思ってもらえるような施設を目指し、これからもスタッフ一丸となって頑張っていきたいと思います。

 

 


リポーターの樫山結さんと郷良民副主任


「通所リハビリテーションセンター すがる」について
お話を伺いました!


理学療法士と行う個別の機能訓練や、
“レッドコード”を使った訓練も行う


「みんなの顔が見られて楽しい」と
ご利用者の方は口をそろえる


南阿蘇村を中心に、近隣地域にお住まいの
約70人の方が利用している


室内は笑い声があふれる元気な空間。
皆さんのコミュニケーションの場になっている


「リハビリを通して地域を元気にしたい」と
話すスタッフの皆さん


“脳トレ”のほか、さまざまなレクリエーションも実施


心身の健康の維持・回復、介護状態の軽減、
要介護状態の予防を目的としている


趣味を見つけて楽しむことも含め、
さまざまな「生活を支える訓練」を行う


リハビリに行くとみんなに会えるから楽しいと
思ってもらえるような施設を目指している