8/3(土)放送:第5回 在宅医療サポートセンターについて

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第5回 在宅医療サポートセンターについて」

熊本県では団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向けて医療や介護、生活支援サービスを包括的に提供する「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。
その取り組みの一つが「在宅医療サポートセンター」です。
阿蘇立野病院は今年4月「地域在宅医療サポートセンター」に指定されました

Q:在宅医療サポートセンターとはどういったものでしょうか?

日隈耕平さん(在宅医療サポートセンター 事務局):熊本県は高齢化が進み在宅医療ニーズが増加しています。在宅医療の質・量両面の取り組みを県内全域で推進するために、熊本県では「在宅医療サポートセンター」が創設されました。これには2つのタイプがあり、「県 在宅医療サポートセンター」には、熊本県医師会が指定され、「地域在宅医療サポートセンター」には、当院同様在宅医療を提供している医療機関や、複数の医療機関グループが指定されています。

Q:地域在宅医療サポートセンターに指定されたことで、医療機関はどんな役割を担うのでしょうか?

上村 晋一理事長:地域在宅医療サポートセンターでは、各圏域内の地域特性に応じ、日常の療養支援や急変時対応など、「在宅医療」を推進します。ご本人やご家族等からの在宅医療・療養に関する相談窓口となり、また医療・介護関係者が住民の皆さんに在宅療養サービスを継続して提供できるようサポート行っていく予定です。

そうした取り組みをさらに充実させるために阿蘇立野病院では今後、定期的に会議を開き在宅医療の普及促進に取り組んでいくとのことです。

Q:今後の展望をお聞かせください。

上村 晋一理事長:「地域の医療は地域で守る」このことを実践するには、医療機関、介護・福祉施設がお互いの「顔が見える関係」を築くことが大切だと思います。そのために、まずはお互いの人間関係を構築したいと考えています。

 

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師/社会福祉士

 


阿蘇立野病院


在宅医療サポートセンター 事務局の日隈耕平さん


情報収集や各部門への伝達は事務局が取りまとめを行う


上村 晋一理事長


在宅医療の更なる普及促進のため定期的に会議を実施予定


スライド等を使用し、スタッフ間の共通認識を高める