てなもんやサウンド笠 2012年12月29日放送分

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『ヴォイス・オブ・エイジス』/ザ・チーフタンズ
(ユニバーサル UCCO-3037)

オンエア曲:
「船が入ってくるとき(When The Ship Comes In)」
/ザ・チーフタンズ with ザ・ディセンバリスツ
「ハード・タイムス・カム・アゲイン・ノー・モア」
/ザ・チーフタンズ with パオロ・ヌティーニ

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
ザ・チーフタンズは1962年にアイルランドで結成された
アイリッシュ・トラッドを演奏する老舗バンドである。
その当時すでに忘れ去られていたアイルランドの伝統音楽に
光を当て、現代的なアレンジを施すなど大胆なアイデアを
盛り込んでケルト音楽を世界中にアピールし発展させてきた、
このジャンルの草分け的存在としてよく知られている。
そんな彼らがこの2012年に結成50周年を迎え、それを記念して
リリースされたのが最新作「ヴォイス・オブ・エイジス」だ。
全15曲、アイリッシュ・トラッドだけにとどまらず、各国の
トラッドやフォークソングなども採り上げ、それを新旧14組の
ミュージシャン達とのコラボで制作したという興味深い内容。
まず「船が入ってくるとき(When The Ship Comes In)」は、
ボブ・ディランの1964年のアルバム「時代は変る」に収録されて
いたものがオリジナル。これをアメリカ・オレゴン州のフォーク・
ロック・バンド「ザ・ディセンバリスツ」とのセッションでカバー。
続いて「ハード・タイムス・カム・アゲイン・ノー・モア」は
19世紀のアメリカの作曲家スティーブン・フォスターの作品で、
これをスコットランド出身のシンガーソングライター、パオロ・
ヌティーニの名唱と共に録音した、情感と美しさ極まる一曲。
ブルーグラスへと至るルーツも感じさせ、まことに心にしみる。