てなもんやサウンド笠 2013年1月26日放送分

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『Tinkerbell’s Fairydust』/Tinkerbell’s Fairydust
(Grapefruit Records CRSEG004)

オンエア曲:
「The Worst That Could Happen」
「Twenty Ten (邦題:誓いのフーガ)」

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
Tinkerbell’s Fairydust(ティンカーベルズ・フェアリーダスト)は
1967年にデッカからデビューしたイギリスのグループである。
本国でも一切ヒット曲を残していない彼らだが、たった一曲、
しかもこの日本でのみヒットした作品を残している。それが
「Twenty Ten」。「誓いのフーガ」という邦題で紹介された。
彼らは1965年に「トミー・ビショップズ・リコシェッツ」なる
グループ名でデビューし、その後「ザ・ラッシュ」と改名したが
成功せず、1967年に「ティンカーベルズ・フェアリーダスト」
と再び改名した。サイケデリック・ポップの色合いが強く、
持ち味の極上のハーモニーを活かした音作りを得意としていた。
そんな彼ら、1969年に13曲入りのアルバムを発表する予定で、
現にテスト盤までプレスされていたのだが、実際にはリリース
されなかった。しかし後になってその楽曲の完成度が密かに
話題となり、流出したテスト盤が日本円で約30万円程で売買
されていたというエピソードがある。その幻のアルバムがこの度
奇跡のCD化。テスト盤に収録されていた13曲だけではなく、
旧バンド名の頃の作品をボーナストラックとして収め、全22曲。
その中からまずは「The Worst That Could Happen」。これは
ジミー・ウェッブの作品で、フィフス・ディメンションが
1967年に発表したものがオリジナル。続いてはオリジナルヒット
「Twenty Ten (誓いのフーガ)」。こちらはティンカーベルズ・
フェアリーダスト名義では2枚目のシングル曲。グループ名が
長かったためだろうか、日本では当時「フェアリーダスト」という
クレジットで紹介された。この曲はバッハの「小フーガ ト短調」の
メロディーに歌詞を乗せたもので、哀愁ある幻想的なコーラス
ワークとサイケサウンドが調和して、実に印象的な佳曲である。