てなもんやサウンド笠 2013年7月6日放送分

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『国民的歌手 藤山一郎全集 ~テイチク・ビクター編~』
(日本伝統文化振興財団/ビクター VZCG-8476~8[3枚組])

オンエア曲:
「東京ラプソディ」
「ミッキィ・マウスの結婚」(デュエット:平井英子)

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
今年3月にこのコーナーでCDセット「藤山一郎全集」を紹介した。
これは藤山一郎の生誕100年を記念して企画されたもので、
上巻3枚組にはヒット曲・有名曲を中心に66曲、続く下巻には
レア盤・貴重盤をセレクトして68曲がそれぞれ収録というもの。
上記はコロムビアから発売され、収録曲もコロムビアの音源を
中心に集められたが、実のところ藤山一郎は当時の国内における
大手レコード会社のほとんどに在籍した経験があり、先の上下巻
計6枚のCDには収められていない他レーベルの作品群も多い。
そこで今回お持ちしたのは、彼がビクターおよびテイチクに在籍
していた頃に吹き込んだ音源、計75曲をCD3枚組にまとめた、
「国民的歌手 藤山一郎全集 ~テイチク・ビクター編~」である。
東京音楽学校在学中にコロムビアからヒット曲を量産していた藤山。
それは自らの学費を稼ぐための行為ではあったが、アルバイトは
校則違反であったために停学処分を受ける。同時に流行歌歌手と
しての収入を失い、苦学生という立場になってしまった彼だったが、
そこに援助を申し出たのがビクター。その恩義に報いるため、
彼は学校卒業後にビクターヘ入社。3年間の契約を満了した後、
古賀政男の熱心な勧誘を受けてテイチクへ移籍…という経緯だ。
この時期の作品がまとめられたのが今日ご紹介の3枚組である。
これは、ビクターとテイチクという2つの老舗レーベルが今や同じ
グループとなったことで実現したものである。その中からまず
1曲目は、テイチク移籍第一弾として発売され、たちまち大ヒットと
なった「東京ラプソディ」、続いてはヒット曲にこそ恵まれなかった
ものの、他レーベル時代にはない多彩な楽曲をリリースしていた
ビクター時代の録音で、何とミッキー・マウスを題材にした極めて珍曲。