てなもんやサウンド笠 2013年11月30日放送分

20131130masai.jpg

『Tribute to Uncle Ray』/Little Stevie Wonder
(ユニバーサル UICY-75773)

オンエア曲:
「Hallelujah I Love Her So」
「Come Back Baby」

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
アメリカ・デトロイトで生まれたインディペンデント・レーベル、
自動車の街、モーター・タウンで「モータウン」。1959年の
設立から来年で55周年を迎えることから、それを記念して
同レーベルの膨大なカタログから代表的な100タイトルを
1000円という価格でリイシュー、しかも最新リマスター音源。
そこで今回は再発アルバムの中から、モータウンと言えば
忘れることの出来ない代表的なミュージシャン、モータウン
ひとすじの大物、スティーヴィー・ワンダーの音源をご紹介。
彼は当初天才音楽少年としてモータウンと契約し、「リトル・
スティーヴィー・ワンダー」名義で活動を始める。そして62年に
マルチプレイヤーとしてインストアルバム「ジャズ・ソウル」を、
更に同年、今度はシンガーとしての早熟な実力を示した作品
「レイ・チャールズに捧ぐ」を相次いで録音。しかしこの時は
どちらも発表は見送られ、この2枚は63年にライブアルバム
「12歳の天才」が大ヒット(全米1位)したのちようやく世に出た。
その初期の2作品が今回の1000円のカタログでリイシュー。
今日採り上げた「レイ・チャールズに捧ぐ」は、そのタイトルが
表す通りレイ・チャールズのカバーをメインとしたアルバム。
この作品の評価は、一般的には決して高くない。確かに荒削りな
印象は否めず、大人の曲を少年が歌うという違和感も感じる。
しかし裏を返せば、背伸びをして大人の世界を自信たっぷりに
歌い上げる少年の歌声が微笑ましくもあり、荒削りなのはまさに
若さの賜物、伸び代に期待が持てる天才少年の証左である。
この時代があってこそ、のちのスティーヴィーの活躍があるのだと
納得することが出来る驚きの一枚であることは間違いあるまい。