カテゴリー別アーカイブ: てなもんやサウンド笠

てなもんやサウンド笠 2014年3月29日放送分

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『オール・ソングス・コレクション』/三波豊和
(ソニー DQCL-356~357[2枚組])

オンエア曲:
「青春よ翔べ」(1975年)
「熊本男児」(1976年)

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
三波豊和。言わずと知れた三波春夫のご長男であり、
俳優・タレントとして長きに渡って活躍している彼だが、
当初は歌手としても活動していたことをご存知の方も
多いことだろう。1975年にシングル「青春よ翔べ」で
歌手デビューし、78年にかけてCBSソニーから多くの
楽曲をリリースしている。当時20代前半ということで、
実に若者らしい、爽やかな青春歌謡を得意としていた。
そんな三波豊和のオリジナル作品の音源はこれまで
CD化の機会を得られずにいたのだが、ついに今年、
彼のCBSソニー時代のすべての楽曲がCD2枚組で
リリースされた。題して「オール・ソングス・コレクション」。
全33トラックというボリュームで、彼の歌声を存分に
堪能できるという、ファンにはもちろん待望の、そして
歌謡曲マニアにとっても貴重なアイテムとなっている。

さて、「土曜だ!! 江越だ!?」枠内でお届けしてきた
「てなもんやサウンド笠」は本日で終了し、4月より
30分番組としてリニューアルスタートとなります。
日曜と月曜の境界線、深夜0時からお送り致します。
今後ともなにとぞよろしくお引き立ての程を!

てなもんやサウンド笠 2014年3月22日放送分

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『The Criminal Trombone(トロンボーンの犯罪)』
/クリスティアン・リンドベルイ
(BIS[スウェーデン] BIS-CD-328)

オンエア曲:
「バッハ: 管弦楽組曲第2番ロ短調より バディネリ」
「モーツァルト: キラキラ星変奏曲」

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
トロンボーン奏者として世界随一の実力を持っていると
定評のある、スウェーデンのクリスティアン・リンドベルイ。
17歳からトロンボーンを始め、19歳にしてオーケストラの
プロ楽団員となったが、あくまでソリストになることを望み、
その武者修行をすべく20歳で楽団を離れたという早熟ぶり。
そうしてソロ活動を始めた頃に、スウェーデンのレコード会社
BISのオーナーが彼の才能に注目し、以来このレーベルを
中心に数多くのトロンボーンのソロ作品をリリースしてきた。
完全にフルタイムでソロのトロンボーン奏者として活躍して
いるのは、世界広しといえども現在彼だけであると言われる。
作曲家として、また指揮者としても精力的に活動しているが、
トロンボーン奏者としても今なお世界の頂点に君臨している。
ヴィルトゥオーゾとしてのスピードや正確さだけを売り物として
いるのではなく、叙情的でしなやかな、時にデリケートで時に
大らかな演奏をも得意としており、まさに変幻自在と言えよう。
そんな彼の音源は初期の作品も含めいずれもロングセラーと
なっているのであるが、その中から1987年にリリースされた
「The Criminal Trombone(トロンボーンの犯罪)」より2曲。
トロンボーンの魅力と可能性を再発見できる好盤である。

てなもんやサウンド笠 2014年3月15日放送分

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『21世紀の孫たちへ -語り継がれる昔話-』/森繁久彌(朗読)
(エイベックス AVCD-11718~9)

オンエア内容:
「21世紀の孫たちへ(メッセージ)」
「浦島太郎」

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
まさに卒業シーズン真っ只中。そしてまた新入学や就職と、
希望に胸ふくらむ春がいよいよ訪れようとしているワケだが、
そういう「前へ前へ」という季節だからこそ、敢えてちょっと
立ち止まって、考えを巡らせてみる…といった趣の音源を。
そこでお持ちしたのは、ご存知森繁久彌氏による朗読のCD、
「21世紀の孫たちへ -語り継がれる昔話-」という2枚組。
朗読と言っても、いわゆる高尚な文学作品のように大上段に
構えたものではなく、副題にも添えてある通り、古くから語り
継がれてきた、誰もがよく知っているであろう「昔話」の朗読。
「桃太郎」「おむすびコロリン」「花咲かじいさん」「一寸法師」と
いった、特に広く親しまれているお話ばかりが、合わせて9篇。
これらを名優森繁が語ってくれるという、宝物のような音盤だ。
氏が2009年に亡くなってから今年で早いもので5年目になるが、
伝えられてきた文化の存在価値が改めて問われている現代
なればこそ、彼の語りによるこれらお馴染みの民話の数々を
心から愛おしみつつ聴きたい、そう思える作品となっている。

てなもんやサウンド笠 2014年3月8日放送分

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『麻田 浩 ゴールデン・ベスト』/麻田 浩
(ソニー MHCL-417~418)

オンエア曲:
「昨日の様な出来事」
「今夜はひとりで」

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
麻田浩は、現在はプロダクションの代表としてミュージシャンの
マネージメント、ならびに「呼び屋」として海外アーティストの招聘
などに携わるなど、多岐に渡り活躍していることで有名である。
彼は少年時代にキングストン・トリオに影響を受けてギターを手にし、
1963(昭和38)年、マイク眞木らと共にモダン・フォーク・カルテットを
結成。これはアメリカの本家モダン・フォーク・カルテットの完全な
コピーバンドというわけではなく、オリジナルを含め様々なフォーク
ソングを演奏し、カレッジフォークを代表する人気バンドとなった。
その後、単身渡米。フォークやブルース、現地のシンガーソング
ライターらの活動に影響を受け、帰国。そして71年、CBSソニー
からレコードデビューを果たす。それから4年間ほどが彼における
ミュージシャンとしての活動期間となる。その後は司会やローディー、
ツアーマネージャーといった活動に転身し、現在に至っている。
そんな彼が72年に発表したアルバムを1枚目、そしてシングル曲と
レア音源を集めた2枚目、合わせてCD2枚組の「麻田浩 ゴールデン・
ベスト」が発売されている。唯一の彼のCD音源であり、非常に貴重。
その中からまず1曲目は彼の代表作「昨日の様な出来事」(1972年)。
石川鷹彦のアコギ、ブレッド&バターのサッチン(岩沢幸矢)のコーラス、
アレンジはクニ河内。続いてもう一曲は「今夜はひとりで」。バックメンに
キャラメル・ママ、コーラスはシンガーズ・スリー、パーカッションは斉藤ノブ、
スライドギターは安田裕美という面々による名演が聴きどころである。

てなもんやサウンド笠 2014年3月1日放送分

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『Very Berry ~Best of Berry Lipman』/Berry Lipman
(カルチュア・パブリッシャーズ/ワーナー CPC8-5100)

オンエア曲:
「Blinky」
「The Girls From Paramaribo」

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
60年代から70年代にかけては、イージー・リスニングが世界的に
大変なブームとなっていた。ポール・モーリア、レイモン・ルフェーブル、
パーシー・フェイスなどの人気オーケストラと並んで、ドイツの楽団と
してはベルト・ケンプフェルト、ジェームズ・ラスト辺りがよく知られている。
その中で、日本では決して認知度が高くはないものの、ドイツのイージー・
リスニング界で忘れてならないのがベリー・リップマン・オーケストラだ。
ベリー・リップマンは本名フリーデル・ベルリップ。幼くしてクラシック畑で
音楽を学び、大学では作曲を専攻した。卒業後に劇場の楽団員を経て、
アレンジャーとして活躍するようになる。やがてその才能が認められ、
ペチュラ・クラーク、シャルル・アズナヴール、ダリダ、フランソワーズ・
アルディなどといった人気歌手のアレンジを手掛けるようになった。
そんな彼が1967年に結成したのがベリー・リップマン・オーケストラ。
もともとジャズやラテン音楽を好んでいた彼は、ハーブ・アルパートや
バート・バカラックなどのサウンドに魅力を感じ、それらの影響を受けた
ラテンテイストの陽気でキャッチーな楽曲を数多く手掛けたのであった。
今日はそのベリー・リップマンの作品を21曲収録したベスト盤「Very Berry
~Best of Berry Lipman」の中から、まずはハーブ・アルパートの音作りを
彷彿させる「ブリンキー」、続いては彼の代表作のひとつに数えられる
軽快なナンバー「ザ・ガールズ・フロム・パラマリボ」をお聴き頂いた。

てなもんやサウンド笠 2014年2月15日放送分

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『英 亜里 ゴールデン・ベスト リミテッド』/英 亜里
(ソニー DYCL-239)

オンエア曲:
「花の手拍子」
「娘の季節」

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
1968(昭和43)年に設立されたCBSソニーの第1号新人歌手
として、フォーリーブスとともに華々しくデビューを飾ったのが
演歌路線の女性シンガーである英 亜里(はなぶさ あり)。
折しも黛ジュンが大ヒットを放っていた時期であったため、
「黛」のように漢字1文字で音が4つ、という苗字を芸名に
してはどうかという方針によって、いくつか挙げられた候補の
中から「英」で「はなぶさ」と読ませることに決まったという。
2枚目のシングルとして発表した浜口庫之助作品「花の手拍子」
(1968年)がスマッシュヒットとなり、これが彼女の代表作となった。
こうしてCBSソニーに5年間在籍したのち、東宝、ビクター、テイチク、
トリオ、コロムビアと移籍し、1980(昭和55)年まで活動を続けた。
大ヒットの実績がないため決して派手な印象を残していないが、
若手ながらたぐい稀なる歌唱力を持ち、常に和服を身にまとった
清楚、可憐かつお茶目なイメージから根強い人気を誇っていた。
そしてついに今年、デビューから46年を経て彼女の楽曲のCD化が
大きく進んだ。CBSソニー在籍時の作品を24曲収録という充実ぶり。
その中からまずは代表曲、ハマクラ作品の「花の手拍子」(1968)、
続いては筒美京平作曲による演歌ポップス「娘の季節」(1970)を。

てなもんやサウンド笠 2014年2月8日放送分

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『Ben(ベンのテーマ)』/Michael Jackson
(ユニバーサル UICY-75785)

オンエア曲:
「Ben」
「Shoo-Be-Doo-Be-Doo-Da-Day」

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
アメリカ・デトロイトで生まれたレーベル、モータウンが1959年の
設立から今年で55周年を迎えることを記念し、同レーベルの
カタログから代表的なアルバム100タイトルを1000円という価格で
リイシューする、「MOTOWN R&B BEST COLLECTION 1000」。
しかもこの企画のために最新リマスターが施されているということ
であり、単なる「値引き再発売」とは違うという点が重要である。
さて、モータウンと言えば忘れることの出来ないのがジャクソン5、
そしてもちろんマイケル・ジャクソン。モータウンの企画である以上、
稀代のスーパースターであるマイケルの音源であっても例外では
なく、ジャクソン5の、そしてマイケルのソロアルバムも1000円に。
しかも、上記の通りリマスター盤ということで音質も万全である。
これからオリジナルアルバムで揃えたいという向きや、最新の
リマスター盤に買い換えたいという方にとっても嬉しい価格設定。
今回は全100タイトルの中からマイケルのソロ2作目、1972年の
「ベンのテーマ」をご用意。まずはご存知、全米1位に輝いたあの
大ヒット「ベンのテーマ」。続いてはオリジナルアルバムだからこそ
堪能できる一曲「シュ・ビ・ドゥ・ビ・ドゥ・ダ・デイ」をお聴き頂いた。

てなもんやサウンド笠 2014年2月1日放送分

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『幻のSP盤復刻!戦前オールスター・ヒット・パレード大全集』
/オムニバス
(ユニバーサル UICZ-8135)

オンエア曲:
「赤城の子守唄」/東海林太郎
「エノケンの月光價千金」/榎本健一、ポリドール・リズム・ボーイズ

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
このたび、ポリドールが所蔵する戦前の流行歌の音源を
CD2枚にまとめたオムニバスが登場。収録曲は全48曲。
ポリドールはこのように戦前の自社レーベルの音源を
デジタル化して集大成するという機会がこれまで乏しく、
その点において今回のオムニバス企画は画期的である。
ちなみに全48曲のうち実に30曲が初CD化の音源だ。
このレーベルを代表するスター歌手であった東海林太郎、
上原敏、田端義夫はもちろんのこと、歌う映画スター第1号と
呼ばれた高田浩吉、上原敏とのデュエットで「裏町人生」を
大ヒットさせた結城道子、のちの近江俊郎が近江志郎という
名義で活躍していたデビュー直後の音源など、通を唸らせる
ラインナップとなっており、昭和歌謡史を語り継ぐ上で重要な
楽曲群を一同に介した、意義深いオムニバスなのである。
この中からまずはレーベルを代表する大歌手、東海林太郎の
「赤城の子守唄」。続いてはこれまた貴重な、戦前の榎本健一の
魅力が堪能できる「エノケンの月光價千金」をお聴き頂いた。

てなもんやサウンド笠 2014年1月25日放送分

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『遺作』/天草栖朗
(2013年・自主制作盤)

オンエア曲:
「ディナーショウ」
「ぼくもないている」

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
全国を股にかけ活躍している熊本出身のアーティストをご紹介
すべく、今回ご用意したのは天草栖朗氏のアルバム。本人の
ルーツである天草栖本から取った名前なのだが、実のところは
ミュージシャンである高山真徳氏の別名なのである。この方は
現在静岡市を拠点に活動中。ギターやキーボード弾き語りという
スタイルで、ライブ活動ならびにメディア出演を精力的に展開。
通常は「山作戰」というソロユニット名で活動している彼なのだが、
その山作戰として披露するにはやや違和感のあるテイストの
楽曲群を演奏するに当たり、「祖父の天草栖朗(注:架空の人物)が
作詞作曲した往年の作品たちを現在に蘇らせる」という体を取って
いるというワケで、その試みは実にユニークかつなかなか巧妙だ。
そして今般、その天草栖朗名義の楽曲全10曲が1枚のアルバムに
まとめられたという経緯である。タイトルはその名も「遺作」。祖父が
遺した作品集という設定を貫き通しており、コンセプトにブレがない。
なおこのアルバムは一般流通しておらず、山作戰のライブ会場
および山作戰ウェブサイト内のショップにて入手することが出来る。

てなもんやサウンド笠 2014年1月11日放送分

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『Singapore A-Go-Go』/オムニバス
(Sublime Frequencies SF051CD)

オンエア曲:
「Luna, Luna」(原曲:ドナドナ)
/Lena Lim and the Stylers
「Secretly Love You」(原曲:愛の奇跡)
/Mei Fing with Tony and the Polar Bear

※解説
まさいよしなりが今週ご紹介する音源はこちら。
本日はアジア圏における往年のポップスから、シンガポールの
楽曲を採り上げてみた。そこでご用意したのが、アジア各国の
レア音源発掘で名を馳せるアメリカのレーベル、サブライム・
フリクェンシーズから発売されている「Singapore A-Go-Go」。
60~70年代におけるシンガポールのポップスを全22曲収録。
どの曲も基本的にチープな音使いながら、とにかく「勢い」と
「パワー」、そしてそれに伴うインパクトだけはひしひしと感じる。
中国系の異国情緒を感じる楽曲から、日本のGSサウンドを
彷彿させるものまで、バリエーションは実に様々で飽きさせない。
その中から今日は有名曲のカバーものをチョイス。まず一曲目は
ジョーン・バエズのバージョンで特に知られている「ドナ・ドナ」の
カバーで、タイトルは何故か「ルナ・ルナ」。続いては日本のヒット曲で、
ヒデとロザンナが1968年にデビューシングルとして発売し、大成功を
収めた「愛の奇跡」のカバー、「Secretly Love You」。果たしてこれで
いいのだろうかと思わせるベースのチューニングが聴きどころである。