9月8日「無痛分娩の鎮痛効果」

野田:先生、無痛分娩に対応できる医療施設はまだ少ないそうですね?

蓮田先生:無痛分娩はお産の時に、背中や腰にチューブを挿入して、そこから麻酔薬を注入して下半身の痛みをとる方法です。

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大体3分の1の方が全く痛みを感じず、3分の1の方は「痛くはないけれどお尻にズーンとくる」とおっしゃり、残り3分の1の方が「痛いけれど、麻酔をする前の10分の1くらい」と表現されます。

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この無痛分娩は、今から160年前にイギリスで始まり、外国では広く普及しています。フランスでは80%。アメリカでは50%。ドイツでも40%と、多くの妊婦さんが無痛分娩をお受けになっています。これに対し、日本での無痛分娩はまだまだ少数派です。

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普及していない理由としては、「陣痛の痛みに耐えてこそ母親になれる」といった考えが根強いこと。また、受け入れる医療施設側も、ただでさえ大変な分娩に、加えて麻酔管理まで必要な無痛分娩には消極的で、日本で無痛分娩を受け入れる施設は少数派です。

野田:そうした中で、慈恵病院が無痛分娩に取り組む理由は何でしょうか?

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蓮田先生:痛分娩に適した方というのがいらっしゃいます。例えば、陣痛に対する不安が強い方。分娩中の痛みのストレスが負担になっている方。あるいは妊娠高血圧症候群で血圧が高い方などです。

これらの妊婦さんは、全体からしますと、ごく少数ではあります。ただ、ご希望する方にとってはとても大きな助けになる方法でもあります。
実際、無痛分娩をお受けになった方が喜んでお帰りになりますと、私どもは大きなやりがいを感じます。ご希望の妊婦さんはぜひ安心してご相談いただきたいと思います。

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次回の『女性の健康 Q&A』では、『無痛分娩に適した人の特徴』をテーマにお送りします。