日別アーカイブ: 2012年10月9日

10月6日「子宮頸がんとワクチン」

野田:先生、まず『子宮頸がん』について教えていただけますか?

藤本先生:はい。子宮頸がんは、子宮の入り口付近にできる“がん”です。最近は若年化傾向にあり、一旦がんになってしまうと子宮を摘出しなければならないこともありますから、妊娠や出産の可能性まで奪ってしまうという意味で、人生に大きな影響を与える“がん”と言えると思います。

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野田:これは、誰でもかかる可能性がある“がん”なのでしょうか?

藤本先生:子宮頸がんは、他のがんと違って「がん家系」など遺伝的要因に関係なく、性交経験がある女性なら誰でもかかる可能性がある“がん”です。

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というのも、子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染することが原因で起こることがわかっています。 

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 ヒトパピローマウイルスは皮膚や粘膜の接触で感染するごくありふれたウイルスです。100種類以上のタイプがありますが、子宮頸がんの原因となるのは、このうちの約15種類で特に16型と18型の2種類が多く、全体の約7割の子宮頸がんから検出されます。
 
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このため日本では3年前(2009年12月)から
この16型と18型の感染を防ぐワクチンの接種が始まりました。つまり、子宮頸がんはがんの中で唯一ワクチンで予防できる“がん”ということになります。

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ただ、予防できると言っても全ての発がん性ウイルス感染を防げるわけではありませんので、ワクチンを受けてさらに1~2年に1回は定期健診を受けることが大事です。

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日本では今、1年に1万5000人が子宮頸がんと診断され、1日に10人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。

決して他人事と思わず、子宮頸がんの予防と早期診断・治療に務めて頂きたいと思います。
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『女性の健康 Q&A』。
次週は「子宮頸がんのワクチン」についてお送りします。