2012第18節対水戸ホーリーホック

「最高だった」
と記者会見室を出てすぐに、高木琢也監督が充実した表情で振り返った2ゴール。
前半2分、8番MF原田拓選手のアーリークロスから
「シンプルにプレーしゴール前で勝負する」という
アドバイスを指揮官から受けた3番FW高橋祐太郎選手が
高い打点で豪快なヘディングシュートを叩き込み、先制。
「監督を中心にひとつのゴールを皆で喜び合うことは大事だと思う」
と、
前回のホームゲーム第16節山形戦で2アシストをマークしながら、できなかった
高木監督との抱擁を実現し、
そして、「実はきょうは妻の誕生日」
と、突然ヒーローインタビューで明かした新婚の高橋選手。
記念すべきJリーグ初ゴールです。
2点目は、前半28分、
「アタッキングゾーンでこじ開けられなかった」
という前節横浜FC戦の反省を生かし、
ポジショニングを修正した3人のFWが輝きを見せます。
高橋選手のパスを受けた25番FW西森正明選手が
ペナルティエリア内で左にさばき、
14番FW武富孝介選手がループシュートを決めて、
前節PK失敗の悔しさを晴らしました。
武富選手は
「前節、ゴール裏のサポーターの皆さんがかけてくれた声が力になった」
と語り、
高橋選手は
「実は、1点目より2点目の方が嬉しかった」
と話しました。
センターフォワードはゴール前で勝負する、という鉄則通りの先制点、
3人の美しい連携が生んだ2点目、実に鮮やかなゴールでした。
そして、他にも多くの決定機を作り出したロアッソ。
圧巻だったのは、前半33分、
ハーフウェーライン付近で
38番MF藏川洋平選手が相手のパスをカットしてから
右サイドでパスをテンポ良くまわし、起点をつくって、
今度は中央から楔のパスを入れ、
相手守備が手薄になった左サイドから
7番MF片山奨典選手のクロスに藏川選手がシュート。
残念ながらシュートは枠を外れましたが、つないだパスの本数はなんと15本、
その間、相手選手がボールに触れることは一度もありませんでした。
今シーズン、ロアッソがめざす
「パスをつなぎ、相手守備を崩し、点を取る」サッカーが
今、形となって表れようとしています。
反攻への準備がいよいよ整いました。
山崎雄樹