2012第24節対京都サンガF.C.

「我々にとってスペシャルなゲームだったので勝てなかったのがすごく残念」
試合後の記者会見で高木琢也監督は語りました。
キックオフ前には、
7月12日の九州北部豪雨で亡くなった方に黙祷が捧げられました。
指揮官は「こういうことは初めて言ったのですが」と前置きしたうえで
「きょうは熊本を代表して戦うんだ」と選手たちに呼びかけたことを明かしました。
対戦相手の京都は、第1クールの対戦でスコアこそ2対0だったものの、
シュート数では21本対4本と圧倒され、
高木監督に「10回やって1回勝てるかどうか」と言わしめた難敵でした。
それでも、ここまで6試合負けなし、3連勝と積み上げてきた自信を胸に
前半は、同じサイドに人数をかけて攻撃する京都の特徴を分析し、
その良さを消しながら、
逆に決定機を作り出し、シュート数はロアッソが5本、京都が2本。
後半は、京都の選手交代やシステム変更の対応に手を焼き、
また、この日の熊本市の最高気温が今シーズン最高の33度8分、
試合前、午後6時半のピッチ上の気温が30度2分という暑さの影響もあり、
運動量が低下したところで、36分、カウンター攻撃から失点しました。
しかし、試合終了間際まで、
途中出場30番MF仲間隼斗選手のボール奪取、
7番MF片山奨典選手の突破など果敢なプレーで、
今シーズン最多7620人のファンやサポーターを沸かせました。
「選手たちには(被災された方に)勇気や元気を伝えてほしかった」
「選手たちは(「自分たちが頑張った」と)言わないだろうから、
(記者会見で)選手たちの頑張りを伝えるのも自分の役割だと思う」
と語った高木監督、決して色褪せることのないゲームだと思います。
そして、チームは、18日(水)、午前、ハードな練習に取り組んだ後、
午後は、
白川の氾濫で大きな被害を受けた熊本市龍田1丁目の復旧活動に参加、
泥出し作業などに汗を流しました。
この日も、熊本市の最高気温が今シーズン最高の35度8分という猛烈な暑さ。
屈強なアスリートたちでも2時間の作業で精一杯だったと言います。
京都戦後の会見で、高木監督は
「プロビンチャ(イタリア語で地方の中小クラブ)」という言葉を口にしましたが、
去年11月17日に熊本市の市民会館崇城大学ホールで行われた
熊本市青少年健全育成大会のなかの講演会で
「大都市のクラブより地方のクラブが勝ることができる点」として
「地域・社会に貢献している」
「クラブ、選手を身近な存在として感じられる」
などを挙げました。
熊本のピンチだからこそ、クラブの存在意義を発揮するときです。