2012天皇杯全日本サッカー選手権対FC岐阜

若さあふれるアタッカー陣は、
躍動感いっぱいのプレーを、
そして、試合後は、自信に満ちた表情を見せました。
延長戦まで含めて120分間戦い、4対3という打ち合いを制しました。
前半11分の先制ゴールは、
リーグ戦で11ゴールを決めている
ロアッソの若きエース14番FW武富孝介選手。
自陣でのFKから
6番DF福王忠世選手、8番MF原田拓選手、13 番MF大迫希選手、
39番北嶋秀朗選手、武富選手と丁寧にパスをつなぎ、
北嶋選手が、右サイドの15番DF市村篤司選手に送って、
市村選手のクロスに、武富選手が勢いよく飛び込んでヘディングシュート。
ビルドアップから、テンポアップしたきれいなゴールでした。
そして、2対1と逆転を許して、迎えた後半29分、
その1分前に途中出場でピッチに登場した
30番MF仲間隼斗選手が同点ゴール。
自陣深くからの原田選手のFKを、
相手DF裏のスペースに飛び出して、受け、あざやかにシュート。
投げキッス、ジャンプ、ハイタッチと喜びを全身で表現します。
「1点負けていたので、点を取りに行くと心に決めていた。
監督からも『裏を狙ってどんどん仕掛けていけ!』と言われていたので、
その通りのプレーができた」
と語った同点ゴール。
さらに、延長前半3分には、再び、武富選手。
仲間選手がペナルティエリア手前まで得意のドリブルで仕掛け、
武富選手にパス、
「練習通り、イメージ通り」と胸を張った
豪快なミドルシュートで逆転に成功します。
さすがに、これで勝負あり、と思われましたが、
そのわずか2分後に岐阜にゴールを許し、三度同点に。
高木琢也監督は
「天皇杯だから、これだけ点が入ったと思う。
リーグ戦だと90分を考えて、選手交代をする。
疲れている選手がいたら、代えることができる。
でも、天皇杯は、延長戦もあるから、
疲れている選手がいるからと言って、すぐ交代させられない。
120分を計算して、交代のカードを切らないといけない。
すると、なかには、疲れている選手、動けない選手がいる。
だから、守備が手薄になって、点が入る」
と説明してくれました。
そして、指揮官が3人目の交代選手を送り込んだのは、延長前半6分。
11番MF藤本主税選手に代えて、
今シーズンリーグ戦は出場停止を除き、全試合スタメン出場している
7番DF片山奨典選手を投入。
その采配が的中し、
延長後半7分、片山選手が左サイドを切り裂き、クロス、
中央で武富選手が頭ですらし、右サイドの大迫選手へ。
その3分前、相手GKとの1対1を制しながら、シュートを外し、
決定機を逸した大迫選手が、再び、訪れたチャンスに、
右足を振り抜くと、ボールはゴールネットに突き刺さり、4対3。
「またチャンスは来ると思っていた。
空いているコースにしっかり決められて、よかった。
今は、ホッとしている」
と話した大迫選手のゴールが決勝ゴールとなりました。
黄色いスパイクシューズの右足を撫でる大迫選手、
その右足を磨くパフォーマンスを見せた仲間選手。
「ノゾ(大迫選手の)右足はすごいので、
これからもゴールを取ってほしいと思って、磨いてあげました」
と笑顔、
大迫選手も
「すごく嬉しい。気持ちも盛り上がる」
と喜びました。
また、途中から2トップを組んだ武富選手は
「(仲間)隼斗が来ると元気になる。面白い。
前向きにプレーしているから、『俺も負けていられない』と頑張れる」
と話します。
報道陣が座る記者席のすぐ隣が、メンバー外の選手席で、
彼らが一喜一憂する表情も見ることができたなかで、
もっとも大きく沸いた場面が仲間選手のゴールでした。
21歳の武富選手、大迫選手、20歳の仲間選手が、
ひさしぶりのデーゲームで光を放ちました。
山崎雄樹