2012第40節対ガイナーレ鳥取

「選手たちにも本当によく頑張ったと感謝したい」
と試合後の記者会見で切り出した高木琢也監督は
「前節、横浜FCに負けてしまって、
目的・目標である昇格、プレーオフ圏内に入ることがなくなった。
メンタル的にも、連勝してきた状況のなかで負けてしまって、
かなりのショックがあったと思う。
目的・目標が最低限度の『残り3試合で9ポイント取る』ということになってしまった。
そして、きょうはアウェイだった」、
「メンタル的にも強い気持ちでプレーをして、勝てたことが賞賛に値する」、
また、
「若干メンバーが変わったなかで、
これまでのメンバーと比べ、
ギャップが出るかと思ったが、無難にまとめてくれたと思う。
センターバックの福王はストロングの部分を全面に出してくれた。
大迫に関しても、本来はサイドで使う選手だが、
トップ下、あるいは、トップという形で使うなかでも彼の良さを出してくれた」
と2つの理由を挙げました。
DFの要として、34試合に出場していた4番DF廣井友信選手が、
試合前日の怪我で欠場、
リーグ戦は13試合ぶりのスタメンとなった6番DF福王忠世選手は
「監督の期待にも応えたかったし、
今年の自分のパフォーマンスが、満足いくものではなかったので、
きょう、何としても、勝ちたい、チームに貢献したいという気持ちでプレーした。
自分が入って守備の連係が崩れたり、
チームのバランスが崩れてしまったりということはすごく嫌だった」
と安定したプレーを見せ、無失点に貢献しました。
1対0での勝利。
決勝ゴールは、38番DF藏川洋平選手のスーパーゴール。
ロアッソ移籍後初ゴールは、
8番MF原田拓選手の後ろからのパスをボレーで叩き込むという
ド派手な一発でした。
チームトップ、J2得点ランキング4位の14ゴールを挙げている
14番FW武富孝介選手が出場停止、その代役となった13番FW大迫希選手は、
相手ボランチを自由にさせず、
ロアッソのボール保持率を高めるプレーで貢献。
先制点の場面では、
ボールを引き出す動きとともに、相手DFを引き出し、スペースを作ります。
トレーニング通りの形です。
そのスペースに、
後半開始から、前半の右サイドバックから一列上がった右サイドハーフに、
さらに、逆サイドのサイドハーフ11番MF藤本主税選手と
臨機応変にポジションチェンジしていた藏川選手が走りこみ、
豪快なボレーシュート。
チームメイトからの人望が厚いチーム最年長35歳のベテランは、
スタメン、サブ、ほぼすべての選手からもみくちゃにされ、
重なる人の山で、その姿が見えなくなるほど、手荒い祝福を受けました。
藏川選手は
「年に1回なので、派手な方がいいかなと思って」とはにかみました。
柏レイソル時代、
2006年、J1昇格争いがクライマックスを迎えたJ2第49節・ベガルタ仙台戦では
30mを超えるロングシュートを決め、
2010年J2第36節・横浜FC戦でゴールをマークし、
チームは、そのゲームで優勝を決めるなど、
常に印象に残る仕事をしてきました。
そして、
「下を向いてやっていても、いいプレーができない。
Jの舞台で試合ができることに感謝しなきゃいけない部分もたくさんある、
サッカーができるだけでも、その舞台があるだけでも、
そのことを噛みしめて、しっかり次につながるようなプレーしないと
プロとして駄目だと思う。その点に関しては皆、しっかりやっていたと思う」
と、語りました。
藏川選手は、愛知学院大学を卒業後、横浜F・マリノスに加入、
その後、FCホリコシという当時の群馬県リーグまでカテゴリーを下げました。
しかし、関東リーグ、JFL・日本フットボールリーグを経て、
柏レイソルというJの舞台に帰り、J2だけでなくJ1でも優勝を達成しました。
這い上がってきた男の言葉は、とてつもなく重いと思います。
大山バーガー.jpg
写真はガイナーレ鳥取スタジアムグルメから「大山がいなバーガー」ですicon:face_chomp
山崎雄樹