2012第41節対ヴァンフォーレ甲府

J2優勝を決めているヴァンフォーレ甲府に敗れ
高木琢也監督は
「ミスで攻撃が終わってしまったり、ミスで攻撃にならなかったりというなかでは
いいゲームはできない。
常日頃言っているが、
ボールを奪って、パスを3本つなげないと相手のペースになってしまう、
カウンターを受けてしまう。まさしくそういうシーンが多かった」、
背番号10MF養父雄仁選手は
「相手ををリスペクトしすぎたのかもしれない。
いつもだったらターンするところを落としたり、そういうプレーが多かったので、
普段通りのプレーをできるようにしないと苦しいと思う」
と語りました。
養父選手は
昨シーズンまで2年間、
川崎フロンターレからの期限付き移籍で甲府の一員としてプレー、
それだけに「個人的にはこのチームと一番やりたいと思っていたので、
いつも以上に気合いが入っていた」
と古巣との対戦に闘志を燃やして臨みました。
前半アディショナルタイム、中盤で球際に激しくアプローチし、
ボールを奪うと、自ら持ち込んでミドルシュート。
後半7分には、
「先制点を取らないときついかなと思っていた。
あそこが決まっていれば、流れが変わったかもしれない」という
幻のゴールとなった13番MF大迫希選手のシュートを演出する
柔らかなパスを前線に送りました。
今シーズンは7番DF片山奨典選手と並びチームトップの39試合に出場、
出場時間は18番GK南雄太選手に次ぐチームで2番目の3324分、
チームの主軸としてプレーし、
天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦ではJ1ベガルタ仙台を破る
劇的な決勝ゴールを決めた養父選手。
「浮き沈みの激しいシーズンだったと思う。
この順位というのは責任も感じているし、もっとやらなきゃいけない。
あと1試合だけど、一番いいなと言われるような試合をしたい」
と、山梨中銀スタジアムで語りました。
それから、3日後の午後7時すぎ―
高木琢也監督が契約満了で指揮を執るのは今シーズン限りとなることが
発表されました。
冒頭の「ボールを奪ったらパスを3本つなぐ」ことなど、
サッカーの基本、ベースとなる部分を、
Jリーグ参入後間もないチームに浸透させ、
そして、私も、取材を通して、教わった3年間でした。
ゲームの主導権を握るために必要な要素は
・セカンドボールを奪うこと
・球際の強さ
・切り替えの速さ
という非常にシンプルでわかりやすいものでした。
そして、何より大切にしたことは、戦う姿勢でした。
90分間走り抜き、体を張り続け、勝利を手にした選手たちを
「本当によく頑張ったよ」と充実の表情でたたえるときも、
逆に、ふがいなく敗れ去ったときには
「全然、戦えてないだろ」と声を荒らげるときもありました。
きょうの練習後、養父選手は
「すごく成長させてくれた。
自分に足りなかった、ボールを受ける前の準備、球際、守備などを
指摘してくれた。ぶれずに同じことを言い続けてくれて、
わかりやすくストレートで『そこを直して、やってやろう』という気持ちになった」
と高木監督から受けた指導に感謝しました。
そして、怪我をしている選手が9人、出場停止の選手が2人と
試合に出られる状態の選手が、
スタメンの11人、サブの7人、あわせて18人ギリギリという緊急事態にも
「ネガティブにならず、誰が出ても、戦うという部分が、自分たちのベースになる。
こういうときこそ、球際や守備が大事になる」
と力強く語りました。
類まれなパスセンスを持つ養父選手が、
巧さに加え強さを身につけた2012シーズン。
舞い散る桜をつかまえた春の開幕から、我々も走り続け、
あっという間に、最終戦を迎えます。
気がつけば、県民総合運動公園のイチョウ並木は黄色く黄色く染まっていました。
さあ、ラストゲームです。
八ヶ岳ベーコン.jpg
写真は
ヴァンフォーレ甲府スタジアムグルメから「八ヶ岳自家製厚切りベーコン」ですicon:face_chomp
山崎雄樹