2014第7節対カマタマーレ讃岐

「いいんですか、俺で?」
とインタビュー指名に戸惑う8番MF原田拓選手、
「気持ちは、モヤモヤしています」
と冗談を言う23番DF藏川洋平選手、
「藏さん(藏川選手)が、MVPじゃなくて怒ってます」
と笑う14番MF岡本賢明選手、
勝った後の、ミックスゾーン(選手へのインタビュー取材場所)は、
文句なしに楽しいものです。
J2初勝利、初勝点をめざし、熊本に乗り込んできた讃岐。
北野誠監督、上村健一コーチ、33番FW木島良輔選手、23番FW高橋泰選手、
26番MF山本翔平選手、25番MF岡村和哉選手は
かつてロアッソに在籍したこともあり、
古巣相手に強い意気込みで臨んでくることは想像に難くありませんでした。
その「出鼻をくじく」というのは、まさにこういうことをいうのでしょう。
前半3分、強烈な一撃でロアッソが先制します。
左からのCKを得て、キッカーは原田選手。
ライナー性のボールを、
ペナルティエリアから少し離れたところから
ペナルティアーク付近に走り込んだ藏川選手へ、
フリーで右足を振り抜き、ゴールネットを揺らします。
鮮やかにサインプレーが決まり、
今月7日に次女が誕生したばかりの岡本選手へのお祝いとなる
「ゆりかごパフォーマンス」が早々に披露されました。
今シーズン初スタメンの原田選手は
「ポジションが確約されているわけではないし、
チャンスは自分でつかまないといけないと思っていた。
このチームは、使われた選手が、誰が出ても、遜色ないぐらい、
本当にいいプレーをしている。それで、試合に出ていない選手たちも
『自分たちもできるんだ』と思ってやっている。
自分が出たときにいいをプレーしようと思っていた」
と話し、
前節の今シーズン初スタメンから2試合連続スタメンとなった藏川選手は
「個人と言うよりは、チームのやろうとしていることが、
だいぶ浸透してきているのかと思う。
きょうもGKが変わったり
(1番GK畑実選手の怪我で21番GK金井大樹選手がJリーグデビュー)、
CB(センターバック)が変わったり
(6番DF篠原弘次郎選手から4番DF園田拓也選手に)、
そういうところもあったけど、誰が出ても同じようにやれるのが、
今のいい流れを作っているのかなと思う」
と語りました。
先制点については
原田選手は
「練習からちゃんとやってないと、
試合では絶対できないと監督やチームがよく言う。
練習通りのことができてよかった」、
藏川選手は
「いろんなセットプレーの形を練習しているなかのひとつ。
監督をはじめ、スタッフのスカウティングがすごく効いていると思う」
と振り返りました。
31歳の原田選手と36歳の藏川選手、
両ベテランが健全な競争のなかで、輝きました。
その後、後半13分、44分と30番MF仲間隼斗選手が
今シーズン初ゴールを含む2ゴール、
後半30分に、岡本選手が、ロアッソ移籍後初ゴール、
自らの得点で、再び「ゆりかごパフォーマンス」、喜びを爆発させました。
MVPは、仲間選手と岡本選手の手に。
4対1、今シーズン最多得点で、初の連勝。
スカパー!Jリーグ中継のピッチリポーターの風戸直子さんが
「5年ほどリポーターをやっているなかで、あれだけの強風は初めてだった」
と話したほどの風雨のなか、応援を続けた6574人のファンやサポーター。
今シーズン初のナイトゲーム、うまかな・よかなスタジアムは
満天の喜びに包まれました。
山崎雄樹