2014第13節対湘南ベルマーレ

「いっぱい石があって、
その石さえ磨けばというのがあれば簡単だが、
すべての石を取り出して、しっかりと磨いていく、すべての良さを上げていく、
地道な作業をやっていく。
ひとつひとつの精度を上げていく、スピードを上げていく、
もっともっと運動量を上げていく」
と試合後、語った小野剛監督の言葉に尽きる、
結論から言えば、そういった試合でした。
開幕からの連勝を記録を12に伸ばした湘南に対し、
日本サッカー界屈指の知将、小野監督がとった策は、
相手DFの背後のスペースを徹底して狙うというものでした。
前半16分、10番MF養父雄仁選手から17番MF齊藤和樹選手、
14分、27番MF中山雄登選手から齊藤選手、
15分、7番DF片山奨典選手から齊藤選手、
ゴールはなりませんが、
立て続けにロングボールを流し込み、または、打ち込み、
相手DF裏のスペースに前線の選手が走り込みます。
そして、16分、
4番DF園田拓也選手からのロングボールに対し、
相手DFがピッチに足を取られ、倒れたところ、
「相手の背後を突いて相手を後ろ向きにさせることを狙っていた」
という20番澤田崇選手がボールを奪い、
ゴールに流し込み、先制に成功します。
「園くん(園田選手)からいいボールが来た。
相手のディフェンスがちょっと微妙だったので、そこを突けてよかった」
と話す澤田選手。
まさに作戦が功を奏したのです。
中盤でボールを奪われることなく、
素早く高い位置にボールを運んで、フィニッシュに持っていくことで
「湘南スタイル」「縦への美学」と呼ばれる
鋭いカウンター攻撃を封じました。
前半終了をして1対0、ロアッソがリード。
湘南を相手に、リードして後半を迎えるチームは、今シーズン初めてです。
しかし、後半になって運動量が落ち、ボールを奪えなくなったロアッソ。
湘南は、得意とするカウンター攻撃ではなく、
テンポのいい細かいパスワークから、
後半の立ち上がり2分、同点ゴール。
22分に、右から、
わずか1分後の23分には、左からのクロス、サイド攻撃から
2点目、3点目。
ロアッソは逆転、追加点を許します。
カウンターという刀が使えなくても、
パスワーク、ポゼッションというもうひとつの刀を抜いてきた湘南。
終わってみれば3対1での敗戦。
澤田選手は
「湘南は勢いがあった。それでも、そんなには負けていなかった」
と話す一方で、
先月26日(土)からの16日間で5試合というハードな連戦のなか
4試合にスタメン出場したことについては
「連戦で出させてもらっていて、点を取れるところで取れていない。
もっとハードワークする体力を」
と課題を語りました。
やはり、上位チーム、ましてや開幕連勝記録を更新中の首位チームと
渡り合うには、冒頭の小野監督の言葉通り、
地道に丹念に、総合力を積み上げていくしかないのです。
山崎雄樹