2015第9節対ツエーゲン金沢

「結果が結果だけにすごく残念。

『内容は(よかった)』とか、そういうのは、この世界では評価されない。

結果がすべて」

7番DF片山奨典選手の言葉は怒気をはらんでいました。

ツエーゲン金沢に2対0で敗れ、4試合連続無得点で、4連敗。

ふと、思いました。悔しさを共有するのも、地元メディアの役目なのかな。

いや、そんな形式ばった言葉で整理されるような感情ではなく、

自然と共感を覚えてしまうような、片山選手の無念に満ちた表情、言葉でした。

平等なスタンスで試合を実況し、

得点や失点、チャンスやピンチの背景や原因、今後の対策などを明らかにするのは、

もちろん、メディアとしての大きな役割です。

しかし、選手も、ひとりの優しい人間、

私も、優しいかどうかは別として、ひとりの繊細な感情を持った人間です。

奮闘している選手に鞭を打つような質問ができないとき、したくないときもあります。

「前節の岡山戦から帰ってすぐに、映像を見て確認したら、前へのプレーが足りなかった。

前にプレーすれば何かが起こる。前へのプレーを心がけた」

という言葉通り、片山選手は、何度も左サイドを突破、

きき足の左足だけではなく、右足でもゴール前にボールを供給しました。

今シーズン、得点力アップの中心的存在として、

補強でロアッソに加わった9番FW常盤聡選手。

この日も、前半14分、

カウンター攻撃から17番FW齊藤和樹選手のクロスに、ヘディングシュートを放ちますが、

あとわずかのところでジャストミートせず、ボールはポスト左に外れました。

時間にすれば、0.何秒だと思います。

「どうやってゴールを割るか、攻撃の狙いは共有できている。

ただ、その形を狙いすぎて、ここで刺せば(シュートを打てば)いいのに、

(パス)回しに入ってしまっている。攻撃のスイッチを入れること、やり切ることが必要」

と語ります。

片山選手と常盤選手の言葉に共通しているのは、

相手の脅威となる攻撃をすること、相手が嫌がるところにボールを運ぶこと、

課題克服に向け、必死にもがいています。

また、J1J2通算200試合出場を達成した23番DF藏川洋平選手は

「応援してくれる人たちには、申し訳ない。選手たちは努力している、戦う姿勢を出そうと思っている。

都合のいい話かもしれないが、今こそ(ファンやサポーターは)一緒に戦ってほしい」

と訴えました。

あすも、私は、メディアとして、ひとりの人間としてスタジアムに向かいます。

そして、皆、それぞれが「○○として、ひとりの人間として」スタジアムに向かうのです。

山﨑雄樹