2015第17節対V・ファーレン長崎

「今まで一番嬉しかった」

41番GKシュミット ダニエル選手が笑顔を見せました。

ホーム・熊本市水前寺競技場でV・ファーレン長崎に1対0で勝ち、

今シーズンのホームゲーム9試合にしてようやく初勝利、

J2参入8年目、ホームゲーム通算50勝目を挙げました。

このゲーム、ゴールマウスを守ったのは、

18歳からの23歳の選手が、

定められた移籍期間以外でも下位カテゴリーのリーグに移ることができる育成型期限付き移籍で

J1ベガルタ仙台からやってきたシュミット ダニエル選手でした。

昨シーズンも、同じ制度を使ってロアッソでプレーした経験があります。

昨シーズンは

1番畑実選手、18番永井建成選手、21番金井大樹選手という3人のGKのうち

畑選手と永井選手が怪我、

急遽、当時の加藤竜二GKコーチを選手登録しなければならないほどの

のっぴきならない台所事情がありました。

4月20日から5月19日までの1ヶ月、4試合に出場、

成績は

第9節1対1V・ファーレン長崎

第10節0対0水戸ホーリーホック

第11節0対0ファジアーノ岡山

第12節2対2コンサドーレ札幌

勝つことも負けることもなく、4試合すべて引き分けでした。

また、仙台でもヤマザキナビスコカップ1試合の出場にとどまりました。

今シーズン、再びロアッソにやってきたシュミット ダニエル選手。

しかし、昨シーズンとは違い、畑選手、永井選手、金井選手は怪我なく、健在。

さらに、31番原裕太郎選手も加わり、GKは4人体制になっていました。

他のGKへの波紋も考えられましたが

「GKがしっかり4人揃っているなかで、5人目で来たが、皆入りやすい環境を作ってくれた。

本当にいい雰囲気のGKチーム」

とシュミット ダニエル選手は澤村公康GKと他のGKに感謝します。

そして

「絶対に勝利という形で最初の恩返しができるようにと思ってプレーしていた」と話しました。

冒頭に記した

「今までで一番嬉しかった」というコメントの背景には

自身のJリーグ初勝利もありますが、

「他のGKの気持ちを背負ってプレーするというメンタルの持ち方で試合に入っていった。

他のGKのために戦い、勝ったので」

とその思いを語ります。

プレー面では

前半25分、長崎23番MF梶川諒太選手の強烈なシュートを横っ飛びでセーブ、

キックの飛距離は、観客からどよめきが起こるほどでした。

また、

「自分たちが攻めているときの(フィールドプレーヤーへの)声かけ、相手のカウンター(攻撃)の起点となる

選手をマークさせて、そこを潰させるとか、主にマークのところを指示した」

と振り返った通り、走力を武器に長崎が得意とするカウンター攻撃を封じました。

「ひたすら(他のGKに)抱きついていた」

と喜びを表現する一方で

「(この勝利で)勢いが生じないといけない、勢いをもたらしたい。

絶対に連勝しなきゃいけない」

と、ロアッソの一員として次節を見据えました。

山﨑雄樹