2015第31節対大分トリニータ

「得点の力ってすごいなと感じた」。

後半45分+1分、アディショナルタイムに劇的な決勝ゴールを挙げた

19番FW田中達也選手は語りました。

最下位脱出へ必死な大分トリニータの猛攻を受けながらも

「ベストパフォーマンスが出せた」と振り返る41番GKシュミットダニエル選手のファインセーブで

ピンチを切り抜け、無失点。

しかし、前半のシュートは36番FW巻誠一郎選手の1本だけ、

後半もシュートを打てないロアッソは、

25分に、巻選手から28番MF清武功暉選手、27番MF中山雄登選手から田中選手と

交代で2人を同時に投入します。

すると、37分、17番FW齊藤和樹選手からのパスを清武選手がキープし、田中選手がシュート。

そして、アディショナルタイムに39番MF嶋田慎太郎選手のクロスから

清武選手には合いませんが、田中選手のシュート。

Jリーグ初ゴールがチームのあまりにも劇的な勝利につながりました。

クロスを上げた嶋田選手は小野剛監督と抱き合い、

田中選手のゴールに人一倍喜んだ北嶋秀朗コーチ。

「サポーターの方と約束していたので」

と田中選手はゴール裏のファンやサポーターに右腕を高く掲げてガッツポーズ、

ベンチに向かうと、まさにもみくちゃにされました。

「大学時代の監督やチームメイト、中学時代の同級生まで喜んでくれた。

スーパーゴールでなくても、こんなにも取材してもらえる」

と笑顔を見せました。

田中選手は、「以前と考え方が180度変わった」と言います。

「これまでは(得意とする)ドリブルでかわしたり、スルーパスに抜け出したりして、

自分の形で点を取りたいと思っていた」、

さらに

「自分の形でなければ点を取っても嬉しくなかったし、シュートを外しても

『今の自分の形じゃなかった』と悔しくなかった。

でも、今はどんな形でも外せば悔しいし、決めれば嬉しい。

もっともっと貪欲に、毎試合毎試合、どんな形でもと思っている」

と、その胸のうちを明かしてくれました。

俊足を生かして、シーズン前半は中盤のSH(サイドハーフ)や最終ラインのSB(サイドバック)も

経験した田中選手ですが、

リーグ戦では、8月1日の第27節からFWを中心に攻撃的なポジションで5試合連続途中出場。

「ベンチに入れてもらい、チャンスをもらい、FWでの出番が増えて、

得点に対する気持ちが高くなった」

と話します。

北嶋コーチからは

「『やったな』」と言ってもらえた。そして、『習慣づけていきたいね』と言われた」

と語る田中選手。

得点を取り続けることは簡単なことではありませんが、

大事なシーズン終盤、スピードスターが躍動すれば、チームの好調もさらに加速するはずです。

山﨑雄樹