2015第40節対水戸ホーリーホック

28番MF清武功暉選手が試合後、涙を流していました。

勝てば、

J1昇格プレーオフ進出圏内6位千葉との勝点差が3まで縮まる大事な試合でした。

後半14分に、清武選手のロングスローを4番DF園田拓也選手がPA内で競り、

そのこぼれ球を39番MF嶋田慎太郎選手が利き足ではない右足を振り抜き、先制。

しかし、その4分後の後半18分、水戸に同点ゴールを許し、1対1。

前節のセレッソ大阪戦に続いて、追いつかれての引き分けで、

順位はひとつ下がって12位、6位との勝点差は5。

残り2試合、極めて厳しい数字になりました。

「きょうは絶対に勝たないといけない試合だったし、

僕自身チャンスもあったので悔しかった。

このチームに来て、僕が結果を残さなければいけなかったので悔しい。」

と涙の訳を語りました。

そして、

「僕が来たとき、ロアッソは低迷していて

ダン(41番GKシュミットダニエル選手)や僕が結果を残して、

このチームをプレーオフまで上げるという強い思いがあった」

と胸のうちを明かしてくれました。

清武選手は今年7月1日にJ1サガン鳥栖から期限付き移籍でロアッソに加入、

当時、ロアッソの順位は20位でした。

今シーズン、ここまで(第41節終了時)18試合に出場し、

4試合連続を含む7ゴールの活躍を見せました。

また、シュミットダニエル選手がJ1仙台から期限付き移籍で加入した6月1日、

ロアッソの順位は21位でした。

シュミットダニエル選手は、25試合に出場し、19失点、

それまでの16試合での失点数は25、大幅に失点を減らしました。

「清武選手にとっては、J1昇格は夢物語ではなく、

本気で上がりたいって思ってたんでしょうね…」

この日のテレビ中継の解説、松岡康暢さんがつぶやきました。

自身の体験と重ね合わせるかのように。

チーム発足2年目の2006年、J2参入の条件となる「原則2位以内」をめざして

JFL・日本フットボールリーグを戦っていた当時のロッソ。

シーズン終盤の10月、J1ガンバ大阪から期限付き移籍で加入した松岡さん。

12月3日、佐川急便大阪との最終戦、1対0で敗れ、結果は5位、

J2参入の夢が散った大阪・鶴見緑地球技場のピッチにも立っていました。

「戦力外ではないけれど、

所属チームからは『今は必要ない』と思われて、レンタルに出されて…」

松岡さんが、今、振り返る、そのときの本音でしょう。

自身の誇りをかけて戦い、

人目をはばからず、赤のユニホームを熱い涙で濡らした清武選手。

心から、「ありがとう」と言いたいと思います。

激動の2015シーズンも、あすが最終戦です。

山﨑雄樹