日別アーカイブ: 2013年10月18日

20131018 まさいさんの我等音楽マサイ族 サン=サーンス: 組曲「動物の謝肉祭」より「白鳥」 /クララ・ロックモア(1977年)

私ことまさいよしなりが今週お持ちした音源はこちらです。

サン=サーンス:
組曲「動物の謝肉祭」より「白鳥」
/クララ・ロックモア(1977年)

いよいよ秋本番ということで、趣きのあるクラシックの楽曲を。
そこでご用意しましたのは、ちょっと変わり種、テルミンによる
演奏の音源です。テルミンというのは古典的な電子楽器で、
ロシアの物理学者レフ・テルミンによって1920年に発明され
ました。楽器本体から垂直・水平に伸びた2本のアンテナに
両手を近付けたり離したりすることで音程と音量を操ります。
つまり演奏者は楽器自体に全く触れることなく演奏するのです。
そんな不可思議で、かつ極めて演奏が難しいテルミンですが、
その名手と評されているのがクララ・ロックモアです。彼女は
1911年ロシア生まれ。バイオリニストを目指していましたが、
身体的理由から諦めかけていたときにこのテルミンと出会い、
やがてこの楽器の第一人者となって活躍するようになります。
ほとんど効果音のような形で使用されることの多いこの楽器で、
ソロを取れるほど技巧的かつ芸術的に演奏できる人は現在に
至るまで決して多くはなく、彼女はその中でも抜きん出た存在
と言えるでしょう。そんなクララが演奏家として引退する際に、
彼女のファンであったロバート・モーグ博士のプロデュースに
よってアルバムが制作され、1977年にリリースされています。
今朝はその中から、カミーユ・サン=サーンス作曲の有名な
作品、組曲「動物の謝肉祭」より「白鳥」をお聴き頂きました。