2014年11月21日 我等音楽マサイ族

里の秋/(初代)コロムビア・ローズ [1961年]

暦の上ではとっくに冬を迎えている訳なんですけれども、
現在熊本県内各地では、早いところでは紅葉も終わりを
迎えているのをはじめ、それぞれの場所で順に見頃となって
いるとのことですね。まさに晩秋ということで、このコーナー
でも「秋」にまつわる曲をご用意しました。童謡「里の秋」です。
この楽曲はそもそも1941(昭和16)年に、教師であり作詞家の
斎藤信夫によって、「星月夜(ほしづきよ)」の題で詞が書かれ
たものが元となっており、それを1945(昭和20)年に改作し、
作曲家の海沼實が曲を付け、童謡歌手の川田正子が歌い、
同年にラジオを通じて全国に放送されました。
引揚げ船に乗って復員してくる父を恋しく思いつつ、母子で
淋しくその帰りを待つ心情が歌詞に込められており、戦後の
混乱の中で同じような思いを抱いていた多くの人々にとって
この歌は慰めとなり、共感をもって受け入れられたのでした。
この「里の秋」を、1961(昭和36)年に当時の大スターである
初代コロムビア・ローズが吹き込んだという珍しいバージョンが
残されていますので、今朝はその音源をお聴き頂きました。

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