2015年2月13日 我等音楽マサイ族

白銀は招くよ/トニー・ザイラー [1959年]

トニー・ザイラーは1950年代に活躍したオーストリアの
スキー選手で、56年の冬季五輪ではアルペン競技で
3つの金メダルを獲得するなど世界のトップに君臨して
いました。そんな時、かねてからイケメンとしても注目を
集めていた彼は57年にドイツ映画への出演依頼を受け、
俳優として華々しいデビューを飾りました。ところがこの
行為がアマチュア資格の規則に抵触するとされ、60年の
冬季五輪に参加できなくなってしまったため、彼は58年の
シーズンを最後に22才の若さで現役スキーヤーを引退、
その後は本格的に俳優に転向し、歌手としても活動する
ことになったのです。この頃制作されたオーストリア映画
「白銀は招くよ!」の主題歌こそが今朝ご用意した曲で、
主演のトニー・ザイラー自身が歌って話題となりました。
ここ日本では今なおこの曲は冬やウィンタースポーツを
イメージさせるスタンダードナンバーとして知られています。
なおこの人は選手引退後にスキーとの縁が切れてしまった
訳ではなく、世界各地のスキー場やコースの設計を手掛け
たり、のちにオーストリアのナショナルチームの監督を務め
るなどアルペンスキーのために多大な貢献を続けました。

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