オナモミ

突然ですが、「オナモミ」と言う植物をご存知でしょうか?そう。子どもの頃、草薮に入り込んで遊んだ時、服や髪にくっついてきた通称「バカ」と呼んでいたあの、ゲジゲジの楕円形の植物です。

学校の帰り道、わざと友達同士と投げあいっこして、「わーい!わーい!」とはしゃいだ思い出があります。
昨夜、ベッドに入ろうとラジオをつけ、ふと布団の上を見てみると、その「バカことオナモミが・・」。よ~く見ると、うちで飼っている犬の毛が撒きついています。
そういえば、夕方、娘が川べりに犬と散歩に行っていました。その時に、「オナモミ」がうちの犬にくっついてきたのでしょう。その後、犬を抱っこした僕の服へオナモミは移動し、最後はベッドの上で発見されたのでしょう。
昔なら、そのままゴミ箱へ、ポイ!だったかもしれませんが、そのオナモミを指でツマミ、じっと見つめていると、「あぁ、このオナモミは、自分の子孫を残すための智慧として、人からバカと呼ばれながらもこうやって自分の運命を託したんだなぁ~」と思うと、ゴミ箱へポイっとはできませんでした。これも、歳のせいでしょうか。自宅のベランダにある鉢植えのところに置きにいきました。
むかし、同じような話をラジオで聴いた事がありました。タンポポの話でしたが、タンポポは、一生懸命、根をはり、花をつけ、がんばってがんばって、綿毛までたどり着くと、最後の最後、一番肝心な、自分の子孫を残すということは、「風」と言う、どこに運ばれるかわからないものに運命を任せると言う度量を持っている。「人事を尽くして天命を待つ」とはこのことかと思いました。
いや~、ラジオ、聴いててよかったです。僕も、オナモミやタンポポのような度量を持ちたいです。あと、100年ぐらいかかりそうですが(笑)。
みなさん、是非、ラジオ、お聴きくださいね!!
*写真、ボケててすいません。
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