TDです。
きのう東京で行われた日本民間放送連盟の大会で今年の放送文化大賞も
発表され、弊社が制作した「ゆりかご5年の記録~命と倫理の間で~」が
グランプリを受賞しました。
詳細は下記のアドレスから御覧いただければと思いますが、
この番組は報道部の佐々木慎介キャスターがこのとりのゆりかご設置から
丹念に蓄積したものをラジオ番組としてまとめたものです。
この放送文化大賞は今回で8回目を迎え番組制作者にとっては
日本民間放送連盟賞と同じぐらいの権威があるものです。
この賞の特徴といえるのは連盟賞がラジオでいえば報道部門、教養部門、
生ワイド部門とカテゴリー分けがされていますが、
カテゴリー関係無しに選ばれるということです。
よって、ドラマが選ばれることがあれば、ドキュメンタリーが選ばれることもあれば、
生番組が選ばれることもあります。
過去に第3回では生番組であるschool of rockが選ばれています。
私見ですが、民放連盟賞に比べると個性的な番組が選ばれるような気がします。
私にとって印象に残っている受賞作があります。
第1回のグランプリ、南海放送制作の「ソローキンが見た桜」という
ラジオドラマです。
この番組は日露戦争開戦と同時に、松山に開設された「ロシア兵捕虜収容所」での
市民と捕虜との交流や捕虜脱走事件の裏にあったスパイ事件の真相を
ラジオドラマにしたものです。
どうして、印象に残っているかというとこのときの民放連の大会に私が出席しており、
制作した南海放送の方にお会いしたからです。
そのときに「どんな番組ですか」と質問したところ、「とにかく聞いて下さい」といわれ、
聞いたのです。
バラエティに富んだ演出で本当はシリアスな内容だったのがいい意味で心地よく
聞くことが出来たことを憶えています。
さて、グランプリになった番組は受賞から3ヶ月以内に
全国で再放送するということになっていますので、
このブログを御覧の熊本県以外の方にも「ゆりかご5年の記録~命と倫理の間で~」を
お聞きいただくことができる予定です。