大雨に関する新しい情報の運用が始まります。
気象庁が17日から運用を開始したのが
線状降水帯の発生を知らせる情報です。
線状降水帯とは
発達した積乱雲が線状に連なり
同じ場所で数時間大雨を降らせる現象のこと。
この「同じ場所で」降り続くというのが
線状降水帯の怖いところです。
雨雲が動くと一時的な大雨で終わるのですが、
同じ場所で降り続くことで急激に雨量が増え、
災害発生の危険度も急激に高まります
去年の7月豪雨も、線状降水帯による大雨で、
甚大な被害が出ました。
この雨雲レーダーは去年の7月4日。
こういった線状降水帯が発生したときに
知らせるというのが、今回の情報です。
気象庁が、去年の7月豪雨
球磨川が氾濫した7月4日で想定した場合、
この情報発表が想定されるのが午前2時~3時
このあと球磨川の水位は急に上昇し、
数時間で急激に状況が悪化しています。
つまり、この情報が出たときには、
災害の危険度がかなり高まっているということ。
この情報は「これからの予測」ではなく
線状降水帯を確認したという「観測情報」です。
つまり、この情報が出たとき
線状降水帯が発生している地域では、
すでに大雨となっていて、
屋外への避難が難しいことも考えられます。
この情報が出てから避難ではなく、
早めの避難を心がけるようにしてください。
現在は、まだ線状降水帯の予測は難しく
これは発生を確認したときに出る情報ですが、
身を守るための
1つのきっかけになる情報だと思います。