きょう、全国高校野球選手権熊本大会が開幕しました。
66チーム(68校)が参加して、夏の甲子園を目指します。
開会式で選手宣誓を務めた開新の林 伊武紀主将の言葉は、次のとおりでした。
「昨年 一人の高校球児の貴い命が 交通事故により奪われました
今ここにいる選手たちは 大好きな野球ができて本当に幸せだと思います
だからこそ 道を絶たれた仲間の分まで 最後まで決して諦めず
今まで支えてくださった周りの方々への感謝の気持ちを試合に表現し
正々堂々とプレーすることを誓います」
去年6月に飲酒ひき逃げ事故の犠牲となった球児の分まで戦う、
同じ野球という競技に打ち込んだ仲間のことを絶対に忘れないという思いが込められていました。
林主将は、亡くなった球児とは直接の面識はなかったものの、
親しくしている共通の友人がいて、
選手宣誓の大役に決まった組み合わせ抽選会の日の夜、
その友人に相談をしたのだそうです。
そのときに交わされた会話から、「自分が熊本の球児を代表して思いを届ける」と決め、
宣誓文を自分で考えたと明かしてくれました。
「気持ちを込めて、とにかく声を真っ直ぐ出すことを心がけた」という林主将。
その思いは、間違いなく届いたと思います。
去年の大会期間中には、
九州北部豪雨災害の影響を受けたチームがあり、選手もいます。
95回目の夏。
何事もなく、選手たちが野球に集中できる状況のまま大会が進むことを願います。
熱戦の模様は、RKKラジオの各番組内で「ミニ速報」という形でお届けします。