残り10試合での巻き返しを!! 

サッカーJ2のロアッソ熊本は、
依然としてJ3降格圏の21位と、苦しい状況が続いています。

9月最初のゲーム、第31節は、1日(土)、
アウェイでモンテディオ山形とのゲームでした。

自陣深い位置まで守備ラインが下がってしまったことで、
押し込まれる時間が長くなり、
前半9分に、クロスから背後を取られて先制を許します。

後半開始と同時に伊東俊選手が投入されると、
縦横無尽にピッチを動き、うまく“浮いた”状態で
パスコースに顔を出してボールを受けます。

すると、次第にロアッソの時間帯となり、
後半17分、田中達也選手が左からクロスボールを供給し、
安柄俊選手が競ったあとのこぼれ球を、
伊東選手が押し込んで同点とします。

ロアッソは、そのあとも決定機を作りますが、決めきれず。
それでも、このまま引き分けて勝点1を積み上げられる、
そう思った終了間際でした。

相手の外国籍FWへの寄せが遅れ、ミドルシュートを決められてしまいます。
ラスト1プレーで勝ち越しを許し、勝点1がすり抜けていきました。
この手痛い敗戦から1週間後。

5月20日(日)以来のホームでの勝利を目指した第32節。
7位大分トリニータとのバトルオブ九州です。

渋谷洋樹監督は、
「ダービーマッチは、順位や立ち位置に関係なく、
プライドを懸けて臨む」と話した試合でしたが、
不運とも取れる形で失点してしまいます。

前半31分、相手FWが放ったシュートをブロックした際に
ハンドの判定となり、PKを献上。これを決められます。

それでも、ロアッソは、巧みに守備ラインをコントロールし、
前線からの守備でプレッシャーをかけながら、反撃の機会を待ちました。

そして、後半17分、ペナルティエリア内でパスを受けた八久保颯選手が
ドリブルを仕掛けて倒され、PKを獲得します。
これを自ら成功させて、同点。
八久保選手は、夏場に体調を崩して以降、
13試合ぶりのスタメン出場で、復活を告げるゴールでした。

しかし、ロアッソは、
このあと、立て続けに2点を失って3対1で敗れました。

これで、今シーズン5回目の3連敗。勝点は変わらず「26」。
これに対して、ひとつ順位が上の20位・京都サンガF.C.は
引き分けたため、勝点1を積んで「27」。
「1」ではありますが、差が開きました。

残りは10試合。
ここからは、これまで以上に勝点の重要度が増します。
月末には、J2残留を争う京都との直接対決もあります。

大分戦のあと、人吉市出身の八久保選手はこう語りました。
「自分は熊本県民なので、県民の皆さんと共に、この状況を乗り切っていきたい。
残り10試合、1戦1戦の目の前の試合に勝って、
残留を決めるためにも日頃のトレーニングに励みたい。」

より一層、応援したいと思います。

次の試合は、今月16日(日)午後4時から。
アウェイで、4位の東京ヴェルディとの対戦です。

※第32節 vs大分トリニータの実況席で