連勝記録を更新です!!
B2第6節。
西地区2位の熊本ヴォルターズは、29日(土)と30日(日)に
アウェイで、3位の島根スサノオマジックと対戦しました。
勝率では並んでいた両チーム。アウェイとはいえ、落とせない試合でした。
29日(土)の1戦目。
アウトサイドからのシュートを得意とする島根に
試合開始から3ポイントシュートなどを高い確率で決められ、主導権を握られます。
攻めては、インサイドを軸に攻撃を展開したいヴォルターズですが、
中を固められ、なかなか崩すことができません。
また、フリースローの確率もいまひとつで、ディフェンスも後手に回っている印象があり、
苦しい時間帯が続きます。
前半は、40対24と島根にリードを許して折り返しました。
局面打開へ。
今シーズンのヴォルターズは、まずはディフェンスから!
第3クォーターに入ると、次第に球際への厳しさを取り戻します。
特に、“流れを変える男”神原裕司選手の縦横無尽に動き回るディフェンスがチームを活性化させます。
リズムとテンポを取り戻したヴォルターズは、インサイドを中心に得点を積み重ね、
24対16で第3クォーターを取り、トータルでは8点差にまで詰め寄ります。
逆転へ、8点差を追いかける第4クォーター。
第3クォーターからの流れそのままに、チーム全員で激しいディフェンスを展開します。
攻撃では、ターンオーバーからの速攻も出るようになり、島根を追い詰めます。
そして、試合残り時間4分を切ったところで、
チームを活性化させた神原裕司選手が起死回生の3ポイントシュートを決め、64対62と逆転。
この試合、初めてリードを奪います。
その後、ホームの意地がある島根に追い上げられますが、
最終的には71対70。
1点差で逃げ切り、1戦目をものにします。
30日(日)の2戦目。
この日も、島根が先行する展開。
やはり島根はアウトサイドを軸にしながら、時に外国籍選手がインサイドに入り、
高い確率でシュートを沈めます。
一方のヴォルターズは、1桁得点差で食らい付いていきますが、
前日同様にフリースローに苦しみ、波に乗り切れません。
前半は激しいディフェンスも鳴りをひそめ、
攻守の切り替えもスピード感を欠いていたように思います。
35対28。2試合続けて島根にリードされて後半へと折り返します。
しかし、前半は苦しんでも、
ハーフタイムできっちり修正してくるのが今シーズンのヴォルターズ。
第3クォーターからはオールコートに近い形で相手にプレッシャーをかけ始めます。
ディフェンスが激しさを増すと、オフェンスにもリズムとテンポが生まれます。
また、攻守の切り替え・パス・ポジショニングなど、
すべてのプレースピード上がり、躍動感が感じられるようにもなりました。
ジョエル・ジェームス選手は、2m8cmの巨体を揺らして
自陣ゴール下と相手ゴール下とを幾度と無く往復して体を張り、献身的にプレー。
そして、副キャプテンの中西良太選手のシュートで35対35と、島根を捕まえると、
キャプテン小林慎太郎選手のこの日3本目の3ポイントシュートで勝ち越します。
そこからは、しばらくは一進一退の攻防となり、48対48の同点から、
最後は相手のブザービートで3点をリードされて第3クォーターが終了しますが、
十分に射程圏内。
第4クォーターも、激しいディフェンスからのリズムとテンポを失うことなく戦います。
一時的に小林選手がポイントガードの役割をこなすバリエーションも見せ、
古野拓巳選手とともに動き回ってコートを広く使った効果的な攻撃も披露します。
そこへ、ポール・ビュートラック選手、レジー・ウォーレン選手と、ベテラン外国籍選手も連動します。
小林選手の3ポイントシュート
ポール選手のダンク
古野選手のターンオーバーからのワンマン速攻
レジー選手のフックシュート
この4連続ポイントで再び逆転します。
そこからリードを広げ、残り2分を切ったあたりからは、
時間を使う攻撃方法に切り替えるなど、冷静な試合運びも見せたヴォルターズ。
最終スコアは72対63で勝利。2日続けての逆転劇でした。
苦しみながらも、同じ勝率だった島根にアウェイで連勝。
ヴォルターズのほか、広島と島根が勝率では並んでいたB2西地区で、
島根に対しては一歩リードを奪いました。
西地区2位をキープして、リーグ7連勝。クラブとしての連勝記録も更新しました。
大きな意味のある2日間だったと思います。
この苦しみ、そこから得られた成果を無駄にしないために、
負けられない戦いは続きます。
次節はホームゲーム。
11月4日(金)・5日(土)、菊池市総合体育館に鹿児島レブナイズを迎えます。
松永建作選手と奈良篤人選手にとっては古巣との対戦です。
B1昇格を争うプレッシャーを力に変えて。
Let’s Go VOLTERS!!