絶対に諦めない

バスケットボールB2の熊本ヴォルターズは、
第26節、ホーム・県立総合体育館で、島根スサノオマジックと対戦しました。

ヴォルターズは、西地区3位です。
1ゲーム差で2位・広島ドラゴンフライズを、4ゲーム差で首位・島根を追っています。
この3チームが実質的にはライバルで、
シーズン序盤からプレーオフ進出争いを繰り広げてきました。

プレーオフには、各地区首位と、
それを除くチームのうち最高勝率を収めたチーム(ワイルドカード)が進出します。

現状では、西地区の首位の枠は島根。ワイルドカードの枠は広島です。
ヴォルターズは、負けられない試合が続きます。

そうしたなかでの7日(金)の1試合目は、接戦に持ち込みます。
しかし、シュートを打てる場面でも、より確実なチャンスを求めてパスを回し、
結果的に苦しい体勢でのシュートを強いられリングに嫌われる場面もあるなど、
島根を追い詰めながらもつかまえられず、71対61で敗れました。

この試合のあと、攻守に気を吐いた神原裕司選手は、
「支えてくれている人たちのために、絶対に負けてはならなかった」と、
涙を浮かべて悔しさをあらわにしました。

8日(土)の2試合目。
その神原選手は、前日以上に積極的に守備をします。
得点しても、すぐに自分のマークする相手を見つけ、ケアしながら自陣へと戻りました。
これに全員が連動して厳しくプレッシャーをかけ、相手のミスを誘うなど、
ヴォルターズが、守備からリズムを作って主導権を握ります。

それでも、地区首位が相手。
試合は、その後、次第にシーソーゲームとなり、
残り5秒を切って、64対64の同点。
ヴォルターズの保田ヘッドコーチは、すかさずタイムアウトを取り、
作戦を伝えます。

タイムアウト明けのラストプレー。
古野拓巳選手のスローインからレジナルド・ウォーレン選手へ。
レジー選手は、フェイクでディフェンスを揺さぶると、
そのままドリブルで切り込んでレイアップ!
残り1.5秒、劇的な勝ち越しのシュートを決め、66対64で島根を振り切りました。

選手もファンも、会場中が喜びに沸くなか、
2日間、攻守に走り続けた神原選手は、
笑顔で充実感を漂わせながらも、時おり、膝に両手をつき、呼吸を整える仕草を見せました。
その姿が、この連戦の激しさを物語っていました。

島根とは1勝1敗。
ヴォルターズは、依然として、西地区3位です。

2位広島とのゲーム差は2に開きましたが、直接対決が残っています。
プレーオフ進出へ、その先のB1昇格へ、ヴォルターズの戦いは続きます。

次節は、4月15日(土)と16日(日)、
「がんばるばい熊本 熊本地震復興支援マッチ」です。
ホーム・県立総合体育館に、西地区5位の香川ファイブアローズを迎えます。

ここからが正念場です。
Let’s Go VOLTERS!!