鍵は「ディフェンス」

全国高校ラグビーは、昨日東大阪市の花園ラグビー場で開幕した。

熊本県代表の荒尾高校は、県大会で熊本西高校と両校優勝の末、
抽選で、2年ぶり6回目の出場を果たした。
その初戦の相手は、富山県代表の富山第一高校。
富山第一と言えば、今から22年前の平成2年、九州学院が初出場したときに
やはり初戦で対戦し、23対7で九州学院が勝っている。
テレビで見た川上監督の頭はすっかり白くなっていて、
時の流れを感じさせた。(他人のことは言えないが)
試合は、序盤から荒尾の重量フォワードが、富山第一に圧力をかける。
フォワードで勝っていると、ハーフ団は動きやすい。
特に荒尾のスクラムハーフ前原正貴は好きに動ける。
開始直ぐに、ナンバーエイト半田とのサインプレーが炸裂、
得意の形で先制トライを奪うと、前後半で一人で5トライ。
トライ後のコンバージョンキックも4本決め、
勝利の立役者となったが、何度も言う。ハーフ団の活躍は
フォワードの健闘なしには語れない。
しかし、課題も見えた。ディフェンスだ。
何度も、富山第一のバックスラインにラインブレイクされ、
懸命のカバーディフェンスで、失トライは一つに抑えたが、
二回戦の相手、伏見工業はそんな隙を見逃さない。
伏見工業で思い出すのが、13年前の熊本西対伏見工業戦、
二回戦で対戦した熊本西は、第一グラウンドで見事なディフェンスを60分間貫き、
前年の優勝校を相手に、7対0という痺れるような接戦を制した。
鍵は「ディフェンス」。
13年前の再現なるかは、この一点にかかっている。