北陸に想いを巡らせて

防災士の資格を持っています、福居万里子です。

元日に起きた『 能登半島地震 』のニュースばかりが気になってしまい、お正月気分は吹き飛んでしまいました。

私と同じような気持ちの方は少なくないと想像します。

 

鶴屋では1月2日、初売りの日から義援金のための募金箱を設置しています。

インフォメーションのスタッフの方に話を聞きました。

 

「 世代を問わず若い方々も自然と募金をしていってくださいます 」

「 小さなお子さんが “ お年玉袋 ” を持ってきてくれたこともありました 」

「 みなさん、“ 熊本地震で被災する辛さを知っているから ” と口々に仰います 」

 

思わず、涙が出そうでした。

 

それから、5階・漆器売り場にも伺いました。

石川県の伝統工芸といえば『 輪島塗(わじまぬり) 』。

その美しさだけでなく、丈夫で長持ちすることから熊本にもファンは多く、

被災地の職人さんたちの状況や今後の生産見通しなど、心配して売り場を訪ねる人が後を絶ちません。

売り場の方によりますと、

「 鶴屋と取引のある職人さんたちの命は無事で、連絡がとれている 」

「 しかし、復旧もままならない状況で、生産作業を再開する目途はたっていない 」

・・・ということです。

輪島塗の漆器は、お正月をはじめとした祝いの席に喜ばれ、

先日の年末商戦のシーズンも、それはそれは大人気だったそうです。

今回の地震が発生してからは、元々のファンは もちろん、

「 普段は買うのを遠慮していたけれど、今こそ買いたい! 」という人も少なくないとか。

 

ただ、支援物資さえ滞るような物流状況では、しばらくは新規入荷は難しいというのが現状で、いま店頭に並んでいる分に限られるということです。

ですから、「 今すぐ買って応援したい! 」というだけでなく、

これから先、少し時間が経ってから・・・

例えば季節の節句、家族の祝い事を迎えるたびに、その都度 売り場を覗いてみてください。

それが、息の長い支援となり、被災地へのエールになるはずです。

 

一方で、今回の災害は8年前の熊本地震の辛い記憶を呼び覚ましてしまうのも事実です。

心が苦しくなったときには、災害報道から少し距離をとってもいいと思います。

 

被災地から離れた場所にいる私たちが “ 普通に暮らす ” のも、大切です。

 

きょうの放送では1歳1か月の男の子がリクエストに参加してくれて、その可愛らしい姿にサテライトスタジオは笑顔いっぱいになりました。

 

自分たちの「 日常の幸せ 」を大切にしながら、被災地へ 心を寄せましょう。


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