甲佐町を流れる緑川は、鮎漁が解禁すると多くの釣り人で賑わいます。
その鮎を味わいながら、川辺の涼を満喫できるのが「甲佐町やな場」です。
周りには情緒豊かな藁葺き屋根のあずま屋が立てられ、
建物の下を流れる川の音を聞いていると、夏でも涼しく感じられます。
簗(やな)とは、川の一部を木や竹でせき止めて水の流れを一ヶ所に引き込み、
竹で編んだ簀(す)に落ちてくる魚を獲る「やな漁」という漁法のことです。
もともと、やな場は今から400年近く前、
当時の肥後藩主・細川忠利(ほそかわただとし)公によって
水田用水を調節するために造られました。
その堰(せき)の近くを泳いでいた鮎を獲るために簗が作られ、
その後、代々の藩主が落ち鮎を楽しみに訪れる場所となりました。
獲れた鮎は、刺身や塩焼き、みそ焼きはもちろん、鮎の塩辛「鮎うるか」など、
さまざまな調理法でいただけます。
営業期間:5月26日~11月4日(日)
営業時間:11:00~20:30(日曜20:00まで)
定休日:毎月第1・3水曜日
アクセス:熊本市内から嘉島町もしくは御船町を経由し、国道443号へ
美里町方面に向かい、甲佐町役場を過ぎた甲佐小学校の信号から左へ
その後は案内看板に従う
駐車場:50台
問合せ:甲佐町やな場(096-234-0125)
(※要・予約ではありませんが、事前に問い合わせた方が間違いないそうです)