開館60周年をむかえた熊本市立博物館で開催中の、
「肥後の博物学・科学技術~細川重賢(しほそかわげかた)の
本草学(ほんぞうがく)から近代テクノロジーへ~」。
肥後藩の財政立て直しを行った細川重賢が関心を持った、
薬の材料について調べる学問「本草学」や、
博物館の歴史を振り返る、
開館60周年を記念した特別展です。
重賢は財政復興に取り組む一方、武士だけでなく庶民の子どもも通うことができる
教育機関「時習館(じしゅうかん)」をつくり、
本草学を奨励するなど熊本の博物学の基礎を築いた
人物です。
展示品は、重賢が興味・関心を持った物を導入として、江戸時代から明治にかけて
生まれた近世・近代の博物学・科学技術が紹介されています。
江戸時代に作られた百科事典や地図、
天文観測の道具「渾天儀(こてんぎ)」などをはじめ、
変わった物では、甲冑職人が作ったエビのフィギュアといった物もあり、
およそ80種類の展示品を見ることができます。
「肥後の博物学・科学技術~細川重賢の本草学から
近代テクノロジーへ~」は、
今月10日、日曜日まで開催です。
開催期間:6月10日(日)まで
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入場料:高校生以上150円/小・中学生50円
問合せ:熊本市立博物館(096-324-3500)