球磨郡あさぎり町、白髪岳のふもとにある「谷水薬師」は、
日本七薬師の一つに数えられるお寺です。
大祭は年に4回、旧暦の1月8日・春と秋の彼岸の中日、
土用の丑の日に
開催されていて、たくさんの参拝客で賑わいます。
2月の大祭は1年の最初に行われるので、初薬師とも言われます。
谷水薬師のご本尊は、江戸時代に作られたという高さ1m程の木造の薬師如来像です。
しかし実はもう一体、秘仏と言われるご本尊があります。
昔は6体あった薬師如来像が火事で燃えてしまった時、
そのうち一体の胎内から
出てきた一寸八分、およそ5.45cmの黄金像です。
この秘仏は大祭の日のみ、開帳されています。
この谷水薬師は、お寺の山門の左右にある「紙つぶて仁王」も有名です。
紙を噛んで「つぶて」を作り、自分のケガや病があるところに投げ付けて
同じ場所にくっつくと、その病気が治ると言い伝えられています。
また、本堂の裏に湧き出る水は「月光水」と呼ばれ、
昔から病の治療のための水として地元の方々に親しまれています。
開催日時:2月17日(日) 10:00~日没まで
アクセス:人吉ICから国道219号をあさぎり方面へ 免田東交差点を右折
突き当たりのあさぎり町立上(かみ)小学校を左折
駐車場:20台
問合せ:谷水薬師売店(0966-47-0894)