今月12日(土)に小天神社で行われる「小天神社 火の神祭り」の紹介です。
玉名市小天にある小天神社は、713年の奈良時代に建てられた神社です。
毎年10月の例祭「火の神祭り」は、神社が建てられた時から続くと言われています。
奈良時代に玉名地方で疫病が流行したとき、
この地方を治めていた国司(中央から地方の行政を任された役人)が
7日間、昼夜なく火を焚き続け、疫病が治まるようにと祈願しました。
すると7日目の夜、火の中を、火傷を負わずに3回渡ることができたので、
疫病退散の願いがかなったといいます。
この故事にならって行われているのが「火の神祭り」です。
祭りは、まずハッピ姿の男たちによる節頭行列で始まり、
夜になると神社の境内のやぐらに火がつけられ、火渡りの準備が行われます。
このとき、ラッパの合図が鳴ると若者たちが勢いよく拝殿になだれ込み、
それを止めようとする者とで押し合いの攻防戦が展開されます。
祭りのクライマックスは「火渡り神事」です。
「神の子」に選ばれた烏帽子に狩衣姿の少年二人が、
真っ赤になった炭火の上を素足で3回ずつ一気に駆け抜けます。
拝殿での迫力ある攻防や、火の粉を蹴散らしての火渡りの神事が、
県下でも1、2を争う勇壮な祭りとして知られています。
開催日時:10月12日(土) 夕方~深夜まで
アクセス:県道1号を熊本市内から玉名方面に向かう 小天小学校手前
問合せ:小天神社(0968-82-3153)