850年と言われる歴史をもつ四王子神社の「的ばかい」。
「ばかう」とは、地元の言葉で奪い合うことを意味します。
締め込み姿の男達150人以上が無病息災や家内安全を願って
「的」を奪い合う、勇壮な祭りです。
室町時代、ご神体を載せた円座を縁起物として氏子たちが奪い合ったのが、
祭りの起源と言い伝えられています。
1週間前になると、地元有志が集まって的となる円座(えんざ)作りが始まります。
その年の新藁(しんわら)と麻を使って直径60cm、重さ6kgに編まれた円座は、
お祓いを受けて四王子神社へと奉納されます。
以前は地元の男性によって成人の日に行われていましたが、
近年は参加者の減少もあり、地域外の人、
そして年齢も保護者同伴であれば子どもから健康に自信のある高齢者まで
参加可能になりました。
当日は神事や奉納行事の後、
参加者のお祓いが済むと的ばかいの始まりです。
境内で的を奪い合う男衆に向けて、
摩擦でヤケドしないよう「力水(ちからみず)」がかけられると、
汗と熱気が湯気となって立ちのぼります。
その後、鳥居から路上へ出た男たちが冬の有明海へ入って
クライマックスを迎えます。
☆開催日時:1月15日(日)神事:午前中的ばかい:12:00~
★開催場所:四王子神社
☆アクセス:国道501号を長洲方面へ
長州港前信号から国道389号に入り約150m先
★駐車場:近隣に数ヶ所有
☆問合せ:長洲町まちづくり課(0968-78-3219)
玉名郡長洲町四王子(しおうじ)神社【的(まと)ばかい】
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