山鹿市菊鹿町の相良寺で行われる「相良観音春季大祭」の紹介です。
相良寺の正式名称は「吾平山相良寺」。
天台宗の総本山である比叡山延暦寺の流れを汲み、
今からおよそ1200年前、平安時代に開かれたお寺です。
源平の戦いの際、壇ノ浦の合戦で敗れた平家の残党が立てこもっていたところを
源氏の武将が焼き討ちにしたため、お寺のほとんどが消失したと言います。
その時、ご本尊の千手観音がカズラに飛び移って難を逃れたという伝説も残っていて、
観音堂の近くには、樹齢1,000年を越える「アイラトビカズラ」が自生しています。
室町時代に再興された千手観音のご本尊は、十一面の千手観音です。
木彫の千手観音としては国内最大級の大きさで、山鹿市指定重要文化財となっています。
千手観音は、たくさんの手と眼で人々を救うと言われ、
中でも相良寺の千手観音は
安産のご利益や子宝に恵まれると有名です。
相良観音春季大祭は、千手観音に願いをかける祭典で、
今月15日(金)から18日(月)までの4日間に渡って行われます。
大祭の期間中は、お寺の秘宝である
「地獄極楽の絵図」と「お釈迦様の涅槃絵図」が公開されます。
開催期間:3月15日(金)~3月18日(月) 法要は11:00~
アクセス:国道325号から県道9号に入り菊鹿町へ
駐車場:50台
問合せ:相良寺(0968-48-9144)