ライバルとの試合から見えたもの

バスケットボール、B2第3節、熊本ヴォルターズvs島根スサノオマジックは
今月8日(土)と9日(日)に、県立総合体育館で行われました。

それまで、3勝1敗で西地区3位のヴォルターズは、
4連勝で首位の島根をホームに迎え、
勝てば順位がひっくり返る大事な2連戦でした。

しかし、ヴォルターズは、8日(土)の試合は
66対56で敗れ、前節の広島戦から数えて2連敗。
小林主将が「勝てる試合を自分たちで落としてしまった」と振り返るほど、
インサイドでのミスなどもあり、もったいない試合展開でした。

一転して、9日(日)は、全員がハッスルして
相手にプレッシャーをかけ続け、64対56で勝利。
ボールに飛び込んだり、体を張って相手と競り合ったり、
ある意味で「泥臭く」見えるプレーかもしれませんが、
そういった姿は、見ているこちら側に活力をもたらしてくれます。

結果としは、1勝1敗で順位の入れ替わりはありませんでしたが、
西地区首位の島根の連勝を止め、一歩抜け出すことを許さなかったのは
意味のあることだと思います。

そして、この2連戦から見えてきたものがあります。

1日目の敗戦のあと、保田ヘッドコーチは次のように話しました。
「チームとしてコンディションがいい時は、負けていようが勝っていようが(選手同士が)
ずっと喋っています。ですので、僕が言いたいことを言いそびれるようなタイムアウトさえあります。
でも、今回はそういうシーンが終始なかった。」
「声かけにも心を入れていかないと。“また次、次、次!”と言っているだけの声だと意味がないと思っている。
それに肉付けされるようなチームとしての声かけ(が必要)
それを誰が建て直していくのか、そこが鍵になると思う。それは今シーズン通して必要になってくること」

長いシーズンを戦う上で、チーム状態がいい時もあれば悪い時も訪れるでしょう。
それは、勝敗には反映されない部分もあるかもしれません。
悪い波が来たときに、建て直せる選手は誰か。
上記の保田ヘッドコーチの言葉は問い掛けるような形で終わっていますが、
実際には、その答えにチームは気が付いています。

主将、副主将、ポイントガード、ムードメーカー・・・。
チームにとって、そして、ゲームのなかで鍵になる選手がいて、
その選手に共鳴し、連動して動くことができる。
それが今シーズンの熊本ヴォルターズだと思っています。
その証明のひとつが、2戦目の勝利です。

第3節を終えて、ヴォルターズは4勝2敗で西地区3位。
上位には依然として星1つの差で島根と広島が位置しています。
全60試合のレギュラーシーズンはまだ始まったばかり。
上位争いを続けることは、プレッシャーの連続でしょうが、こんなにワクワクすることはありません。
どんな重圧がかかろうとも、心を一つに臨めば何のその!

さぁ、あすからはアウェイで鹿児島レブナイズとの2連戦。
連勝して熊本に帰ってきてくれることを信じましょう!!

One Soul for Kumamoto
Let’s Go VOLTERS!!