拝啓、十五の君へ

ブログが長文になりがち、福居万里子です。

( 今回は先に言います、特に長いです )

 

じゃじゃーん!

 

 

 

 

 

私の背景に見えるのは、福岡・博多の夏の風物詩 博多祇園山笠です。

 

 

 

 

 

これは 飾り山 といって、祭りの期間中 お披露目されます。

博多駅前の広場では、博多を訪れる人たちを勇ましく出迎えてくれました。

 

先月のこと――

とあるご縁があって、福岡県の中学校で授業をしてきました。

依頼は “ 中学3年生を対象に、進路や就職、仕事について話してほしい ”

 

テレビ局ってどんなところ?報道ってどういう仕事?アナウンサーになるには?

アナウンサーとして授業をする以上、こうした話が中心になります。

けれど、数多くいるアナウンサーの中から せっかく “ 私 ” を招いてくださったのだから、私にしか語れないことを伝えたい、とも思っていました。

 

ひとつは、“ いま、将来の夢が決まっていなくても 焦らないで ”

もうひとつは、“ 転職したって いい ”

 

私が テレビ局で働きたい と真剣に考えるようになったのは大学3年生の春でした。

今回 話を聞いてくれる中学生たち、つまり14~15年という人生のなかで自分の生きる道をすでに決めていることのほうが、すごいことなのだと、私は思うのです。

 

それから、転職について――RKKは 私にとって 4つめ の職場です。

“ 放送局 ” という業種こそ変わらないものの、職場が変わるたびに仕事内容やルール、一緒に働く仲間も一変し、それぞれの場所で一から始めるという繰り返しでした。

“ 第1志望の会社に就職して、そこで定年まで働く ”

“ 転職 = マイナスなイメージ ”

生徒たちは今、こう考えているでしょう。学生のころ、私もそうでした。

でも、働いているうちに

“ あんなことがしたい ”

“ もっと上達したい ”

“ あの場所で働きたい ”

と考えだして、自分が楽しめる道 を選んでいった結果、私は こうなりました。

 

「 思っていたのと全然違う人生になっている 」

「 おばあちゃんになったとき、この選択が正しかったといえるかは わからない 」

「 けれど “ いま、私が楽しく生きている ” ということは 絶対に変わらない 」

私なりの経験談を1時間、ひとりも居眠りすることなく( ←たぶん )聞いてもらいました。

( みんなと記念写真を撮るのを忘れてた・・・ )

 

・・・すると!先日、その生徒たちから お手紙 が届きました。

 

 

 

 

ひとりひとり、手書きの感想文です。

私が思っていた以上に みなさん私の話を聞いてくれていたようで、「 え!私こんなことまで言ってたのか~ 」と、手紙を読んで気づかされることもありました。

 

“ 人生はまだ始まったばかりなんですね ”

“ 焦っていたけど、じっくり悩んでみようと思います ”

“ アナウンサーの仕事って おもしろそう ”

“ 転職経験のある人が身近にいないので、新鮮だった ”

“ 自分の時間をさいてもいい と思える仕事を見つけたい ”

“ まだ夢は決まっていないけれど、まずは志望校合格を目指します ”

 

 

 

 

ぜんぶ、ぜんぶ、とってもうれしく読みました。

授業では緊張してしまって、話の順番が前後したり、早口で喋ってしまったりして ごめんなさい。

おおまかなことは このブログに記したので、いつか、進路や就職で悩んだときに

「 あのときのアナウンサー、何て言ってたっけ 」と、

アドバイスのひとつとして読み返してくれたら、うれしいです。

貴重な機会をいただき、こちらこそ ありがとうございました!

 

大野城市立 大利中学校3年生のみなさん へ

福居万里子