今月4日未明に発生した豪雨から昨日で2週間が経ちました。
県の南部を中心に県内各地で豪雨が降り続けました。
この豪雨では多くの方が亡くなりました。
心からご冥福をお祈り致します。
そして、現在も行方不明の方がいらっしゃいます。
1日でも早く見つかることを祈るばかりです。
また、新型コロナウイルスでの自粛期間を経てようやく歩みだしたこの時期に
大きな被害をもたらした今回の豪雨は、熊本が誇る観光地にも大きな爪痕を残しました。
中継や取材で県内各地を巡ってきた私は、
県外の方に自慢したくなる場所が数多くあるのが熊本の魅力のひとつだと感じてます。
地元福岡の友人や家族にも、そうやって話すことが多く、
一緒に旅行やドライブに訪れることも、これまでにたくさんありました。
球磨川沿いを走るJRの観光列車「かわせみやませみ」に乗って
家族で人吉を旅したのも思い出です。
車窓から見えるエメラルドグリーンの球磨川の美しさは圧巻でした。
何とも言えない風情を感じる駅を記念に写真に収めていました。
土曜の番組でも登場してくれた「くまんたろう」を駅のホームで見つけた時は嬉しくなりました。
人吉駅のSLを見て喜んでいた姪っ子。
いくらでも食べられる美味しい餃子も人吉名物ですね。
老舗の鍛冶屋で包丁を購入した姉は料理をする度に思い出に浸るそう。
上げればきりがなくなるほど、多くの思い出が溢れてきます。
そんな思い出の詰まった場所が傷つく姿を見るのは本当に胸が苦しくなる思いでした。
地元の方の悲しさ、悔しさは計り知れません。言葉にできないほどの想いだと思います。
それでも、前を向く地元のみなさんの姿を目の当たりにしました。
ゲツキンの中継で訪れた、人吉の青井阿蘇神社の向いにある高野寺です。
お寺の裏手を流れる球磨川の氾濫によって4.5メートルほどが浸水し大きな被害を受けながらも、
地域のみなさんの力になりたいという想いから
支援物資の拠点場所としてお寺の建物を開放し、活動されています。
たくさんの花が咲き誇るお寺は、地域のみなさんの心のよりどころとして愛されていた場所です。
「地域に根差したお寺だからこそ、できることがある。」
と、優しいまなざしで語ってくれた住職の言葉の数々が心に染みわたりました。
自分にできることを、長い目線で考えながら
少しずつ、一緒に進んでいきたいです。