聞倣し(ききなし)が気になる

ある日、ある公園で、ツバメと出会いました。

 

実家では、毎年、車庫にツバメが巣を作り、
それが夏を感じる出来事のひとつでしたが、
私自身が実家を巣立ち(笑)、もう何年もツバメの巣を間近に見たことはありませんでした。

ツバメの鳴き声を私なりに表現すると
「チチチュピクチュピチュピチュピ」
みたいな感じなのですが、
こうした鳥の鳴き声やさえずりを、意味のある人の言葉やフレーズに当てはめて
憶えやすくしたものがあるということを知りました。

「聞倣し(ききなし)」

というそうです。

ウグイスの「法法華経(ホーホケキョ)」が最も有名かもしれません。

え!?と衝撃的だったのは、
ホオジロの「一筆啓上、仕り候(つかまつりそうろう)」
シジュウカラの「土地、金、欲しいよ」

そして、ツバメはと言いますと、
「土食って虫食って、しぶーい」
「人ら米食うし、おいら虫食って口渋い」

これを知った後に、ツバメの巣を見かけたものですから、
本当にそんな風に聞こえるのか気になって気になって仕方がありません。

巣の近くに留まると親鳥が餌を運んで来るのを躊躇いますので、
距離を取りながら、少しの間、鳴き声を注意深く聞いてみました。
が、、、
口が渋いと鳴いているようには聞こえませんでした。

これから、ツバメを見かける度に、
「このツバメは、口が渋いかなぁ?」と注意しながら聞くことになりそうです(笑)