済々黌出身で、広島カープを初めて優勝に導いた元監督の古葉竹識さんが、
12日、心不全で亡くなられた。
当時としては珍しい、赤を基調としたユニフォーム姿がスマートで
女性ファンも多かった古葉さんは、熊本出身ということもあり
そのソフトな語り口にどこか古里熊本の匂いがした。
RKKでは今から18年前の2003年4月15日、藤崎台球場に横浜ベイスターズと
中日ドラゴンズを迎えラジオ中継を放送し、その時の解説が古葉さんだった。
常に冷静で理路整然とした古葉さんが、唯一顔色を変えたシーンがあった。
横浜の若手売り出し中のサード村田修一が、何でもないサードフライをエラーしてしまったのだ。
私の横で古葉さんの顔色がサッと変わったのがはっきりと分かった。
「言葉がありませんね」と一言言って黙り込んでしまったのだ。
あの時の、プロ野球人古葉竹識の厳しい顔を今でも忘れない。
心からご冥福をお祈りします。
合掌。