悔しさは“伸びしろ”~2023シーズンを終えて~

11月12日(日)明治安田生命J2リーグ第42節。
冷え込んだ中で行われたレノファ山口FCとの試合に、
ロアッソ熊本は3対1で逆転勝利をおさめ、2023シーズンの戦いを終えました。

リーグ戦 13勝10分19敗 勝点49で14位

8位でシーズンを折り返したものの、
相次いだケガ人の影響などもあり、13試合勝利から遠ざかるなど
後期に入って失速し、満足な成績ではなかったと思います。

「シーズンを6分割し、7試合ごとに勝点13」という目標に照らしてみても、
第2クールと第6クールで勝点12と目標に迫ったものの、
「勝点13」に届いたクールはありませんでした。

その一方で、天皇杯では準決勝進出。

2018シーズンの成績によってJ3へ降格したあと、
強化部は“J1でも戦えるサッカー”と
“明確なロアッソ熊本のサッカースタイルの確立”を目指してチームの再建に着手。

2020年に大木武監督が就任すると、
翌年にJ3を制してJ2復帰が決定。
昨シーズンはJ1参入決定戦に進出。
そして、今シーズンの天皇杯ベスト4。

長い目で見た時に、着実に積み上がってきていると感じます。

今シーズンのリーグ戦の成績で悔しくないのかって?
ええ、とても悔しいです。
ただ、まさにそれこそが積み上がってきている証ではないかと思うのです。

シーズン終了のセレモニーで平川怜主将は
「この結果を悔しいと思えるようなクラブにロアッソ熊本は
成長できたと思っている」と語りました。

中には、FC町田ゼルビアの昇格決定を目の当たりにし、それを称えながらも
「サガン鳥栖の昇格決定を見た時とは違う感覚があった」と話すクラブ関係者もいます。

つまり、ロアッソ熊本に関わるすべての人たちの「基準」が、
間違いなく高いところへ引き上げられているのです。

来年、クラブ設立から20周年となるシーズンに
“Our BOSS”大木武監督は続投することが決まっています。
私たちの取材に、常日頃から
「あいつら(選手たちは)まだまだできるよ」と語っています。

「ロアッソ熊本はまだまだ伸びしろがあるチーム」(平川主将)

心からそう思います。

個人的には、今シーズン、久しぶりに
Jリーグ公式映像(DAZN)の放送席に戻ることができました。


前回担当した時にはスケジュールの兼ね合いなどで叶わなかった
「全ホームゲームで実況を担当」を今回の目標に掲げ、
多くの皆さんの支えの中で、達成することができました。


加えて、天皇杯ラウンド16ではJ1クラブとの試合を中継する機会にも恵まれました。

感謝の念が尽きません。本当にありがとうございました。

「高い位置で、100%で、常に一定・コンスタントにプレーできるチームを作ること、
そういうクラブになることが目標」とセレモニーで述べた指揮官。
その軌跡を取材し、様々な形で伝えていきたいと思います。

必ずJ1へ行きましょう!